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2025年10月22日15:26

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初心者のための油彩画入門、トレースの実際

初心者のための油彩画入門 トレースの実際
 写真をトレースする場合が多いかと思う。その写真だが、実は、決して写実的ではない。まず、人間の目は、2つあるのに対してカメラの目は1つ、当然、見えている画像も違う。そして、レンズによる画像の歪み、望遠や広角を使うと、さらに大きく歪む。写真は、写実的だと思い込んでいる人も多いかと思うが、絵にする場合、写真特有の歪みを補正しなくてはいけません。まんま写真をトレースすると、写真の特徴が出るので、トレースがバレてしまうのです。トレースは、バレるということを念頭に置きましょう。 トレースの目的は、フォルムではなく比率。比率で大きな誤差を出さないようにできるメリットが大きい。この比率は、絵を描く上で、本当に重要。大体デッサンで狂うのが比率。途中で比率の狂いに気づいて、やり直しなんてことも珍しく無い。これは、目の錯覚もあって、目が横に並んでいるので、横の視野は、非常に広いが、縦の視野は、狭い。そのため、縦の比率に弱い特徴がある。ポーズを取っている人間は、縦に長いため、縦に目線を大きく動かして人物を見ることになり、その時に狂ってしまうのだ。これを修正するために、測定を行う。手首から指先までの長さと、手首から肘までの長さの比率を測る、というように、地道に測定して比率が大きく狂わないように描いていく。写真のトレースは、この面倒な作業を省略できる。写真特有の歪みは、あるとして、そんなに不自然に感じる程ではない。厳密には正しくないが許容範囲には収まっている。測定という、地味な作業を省略できることは大きい。トレースでの形に関しては、後で、詰めることになる。特に手をトレースした場合、非常に説明的になる。これもトレースの特徴で、魅力的な手にするには、デフォルメが必要。描かれている手を見れば、その画家の技量が分かるとは、昔から言われていることだが、その通りだと思う。手が下手な人は、努力をしていない。ある、アニメーターが、アニメの制作会社に入社した時に、手を描く練習を嫌という程やらされたそうだ。手が描けるかどうかは、その人の力量を見極めるポイントの1つだ。
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