mixiユーザー(id:8077411)

2025年08月02日04:42

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短歌

なにもかも同じに見えて違ってる部屋に差し込むチラシの文字も #短歌



影踏んで誰かと笑ったはずなのに名前も顔も風に消えてる #短歌



海へゆく道しかないと知っていた埠頭の影を誰も踏まない #短歌



照らされて初めて気づく 影ひとつ わたしはまだここにいたんだ #短歌



抱きしめてみても滲まぬ色がある 心の底で光る群青 #短歌



遊具なき広場に影をおいてゆくわたしが子どもだった痕跡 #短歌



ゆらゆらと影とわたしの境界がとけてしまった初夏のこずえ #短歌



チロルチョコ 溶けゆくあいだのしずけさをだれにも言えずうけとめている #短歌



夜更けには耳が光を聴くようでふつりの音が胸でふくらむ #短歌



わたしたち少し青かったころの部屋 夜あけはカーテンのむこうにあった #短歌



やわらかく日々を温めゆくものに窓が曇って味噌汁が沸く #短歌



エンゼルの銀 風をかすめたような午後 うれしいことは声にならない #短歌



抱かれてた記憶のあとをなぞるよう昼の光にゆれるブラウス #短歌



川沿いをゆっくり歩くその理由 だれにも言わずポケットに入れる #短歌



ストレッチする喉ぼとけに見惚れてた泡のうしろで暮らしてる君 #短歌



ただ隣に座ってくれた それだけで氷はそっと水に戻った #短歌



ひとすじの風にたなびく羽の列 恋をみのらす的はここです #短歌



ふわりまた寄せては返す白い布 海を知らない部屋の地平線 #短歌



この恋は器用すぎたら終わるからもつれたままでほどかずにいる #短歌



チョコ味でもないよ苺でもなくって黄緑 分けたい味がないまま #短歌




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