8月30日金曜日。
昨晩、10時間ぶりでPhoneを見たら、メッセージが入っていた。
中学の同級生で、「風君は同窓会に出席するの? ぼく〇〇を覚えてる? 会えたらいいな」とあった。
23時近くだったが「メッセージを今読んだ。覚えてるよ……」と返すと、20分くらい経ってふたたびメッセージが届いた。
「風君宅でフォーククルセーダーズの歌を聴いたことが印象深い」
そっかあ、その記憶は抜け落ちているけど、ある程度の交遊があったんだ、と思った。
中学でも高校でも友だちなんていなかった、などと突っ張ったセルフイメージを公言してきたのだが、案外と友だちづきあいをしていたかもしれないな。
同窓会は欠席する、と心の中で決めているのだが、2、3の友人とはメシを食いながら馬鹿話をしてみたいと思う。不純異性交遊の女子と再会を果たして深い関係に発展させたい、と思わないでもないが、そもそもデートした子などいなかった(笑)。
正午を数分過ぎた頃、家デンに電話がかかってきた。
横浜に住む従姉妹からで、今朝、ご主人が亡くなられたと。
78歳だから不思議ではないが、仲のいいご夫妻だったのでさぞかし力を落とされていることだろう。
それから4時間近くが過ぎた。校正をいったん終え、ご夫妻のことを想う。
もう5年以上会っていない。
昨年、今年と、年賀状に「一度お話をしたいものです。ご自宅をお訪ねしますね」と書き添えた。
今年の正月は電話が掛かってきて、「主人はたくさんの病気を抱え、最近は積極的に出歩くこともしません」と言われたので、ご自宅訪問は遠慮した。
こういう控えめな性格なのは良かったのか、悪かったのか。
無理やりアポをとりつけてご主人を不快な思いにさせることはなかった、という意味では良かった。
亡くなる前にいろいろと人生の話をうかがうことが出来なかったという点では、残念だった。
花を送ろう。
ネットで調べると、供花という言葉と作法があった。
家族葬だと言うので、ご自宅からいちばん近い花屋さんに電話をしたら、お年を召したかたが出られ、現金しか受け付けない、と。銀行振込ならどうでしょう、と訊いたら、月曜日ならないと銀行でチェック出来ないので、それからお届けなら可能です、と。
残念ながらそれじゃあ間に合わない。
私としては親戚としての義務を果たすべく、葬儀の前にお花を贈りたい。
そう、これは自発的というより義務感で私は動いたのだった。
次に近いお花屋さんに電話をした。
「花キューピッド」の加盟店なので、今日の注文で今日のお届けは可能です、と言われた。
で、お互い、花キュービッドのHPを見ながら、注文しようとしたのだが、なんと店を指名出来ないことが判明。そしてその花屋さんもネットバンキングはされていなかった。
機転を利かせて尋ねた。
「今、ネットバンキングで代金を振り込む。で、その証拠をプリンターで印刷し、ファクスで送ったら、受け付けますか?」
それならOK! 午後6時までにお届けさせていただきます、と。
ネット振込をし、プリントアウトし、自分とお届けさきの名前等を書いて、ファクスをしたら、数分もしないで電話があって、親切そうな声で承りました、と言ってもらえた。
台風なのにちょっとたいへんなお願いをして申し訳なく思う。
しかし、花屋さんの仕事だってある意味では人助けであると考え、自分の優しい心持ちを打ち消した。
亡くなられた従姉妹のご主人に合掌。
やっぱたとえ嫌がられても、お訪ねすればよかったよ。
今日みたいなお花じゃなく、鎌倉の美味しいお菓子をお持ちしたかった。
ログインしてコメントを確認・投稿する