6月15日土曜日。
宿泊したホテルは簡易朝食付きだという。
朝7時50分、ロビー前のラウンジへ行くと、”簡易”な朝食が用意されていた。
ビニール袋に詰められた2つのバターロール、ゆで卵、バナナ、オレンジジュース、珈琲&紅茶。
喫茶店のモーニングだ。
バターロールとゆで卵とバナバと珈琲(3杯)をいただき、部屋に戻る。
昨日もゆっくりと入浴したが、心身を目覚めさせるため朝風呂に入った。
ゆっくりと荷支度をして、チェックアウトしたのが9時20分。
駅のバス停に行くと、すごい数の高校生たちがバス停にいる。
高校の東海地区インターハイに出場する選手たちだ。潑溂とした表情が眩しい。
20分近く待ってのち、満員バスに乗って中古車店へ向かう。
午前10時着。
しばらく店主の奥様や近所のあんちゃんと話し込む。なぜだかモリアオガエルの話題で盛り上がった。……私、のんびり&まったりしていてはダメなんですけど。
昨日、ナビに自宅を登録し、本日予定しているルートも打ち込んでおいた。
ずっと外車ばっか乘っていたので、ワイパーやウィンカーの操作が違う。なのでクルマに慣れるため、1時間程度下道を走って一宮西インターから東名に乗るコースをとっている。
午前11時、店主の奥様からお土産をいただく。
これが半端ないものだった。奥様ご出身の飛驒高山名産品、五平餅だとか高山ラーメンだとか、朴葉と朴葉味噌だとか、お漬物だとか、自分ちで採れたキュウリだとか。横60センチ縦40センチの巨大保冷バックいっぱいに詰められたお土産セットをいただいてしまった。こんなに歓待されると、申し訳なさが先に立つ。私は鳩サブレーひとつとミスドのドーナツだもんな。というか、これくらいが一般的なんだが。
さあ、気合いを入れて帰ろう。
マイボトルいっぱいにアイスコーヒーを入れていただいた。
で、クルマのダッシュボードを見たら、なんとガソリンが満タンになっていた。一宮インター近くのエネオスGSでガソリンを入れる、というのが予定していたコース。
こういう過分なる扱いを受け、更に別れ際、「また岐阜に来てね」などと本気で言われて、私は相当なプレッシャーを受けた。
帰路でクルマを事故ったり、どこかにこすったりしたら、どれほど店主夫妻をがっかりさせてしまうのか、と。
無事、帰宅し、更に1年後あたりに岐阜を再訪するだけの気力体力を持たねばならない。簡単なことだが、そう簡単なことでもない。
一宮インターまで、予想より渋滞していた。岐阜も愛知もクルマ社会だし、本日は土曜日だ。
途中一回だけ操作を間違えた。ライトをつけようとしたら、後ろのワイパーが動いてしまった。
なので、ライトはオート設定にし、トンネルに入ったら自動点灯させるようにした。一週間くらい前、クルマの取説がデジタルでダウンロード出来たので、ざっくりと読んでおいてよかった。
一宮西インターに入ったら正午を過ぎていた。
しばらく運転していると「尾張一宮パーキングエリア」があったので、小休憩することに。
なんと、はなまるうどんと吉野家両店がテナントに入っている。
助かったぁ。普段から食べ慣れているはなまるうどんをランチにして、リラックスしよう。
30分くらいの休憩時間になってしまった。
ふたたび走り出して1時間弱が経つとサービスエリアで休憩。
毎回、小さな設定をした。
たとえば時刻合わせで、スマートウォッチとナビとクルマ本体の時刻が完全に揃ってないと私はイヤだ。だから取説を読んで合わせた。
たとえばオーディオのイコライザーだ。低音を強調し過ぎると、スピーカーから雑音に近いような震えがあったので、少し軽めに直してみた。
静岡県に入ったあたりで、クルマの性能をチェックしてみようと思い、追い越し車線で125キロくらい出してみた。この程度だと直進安定性は充分にある。が、これ以上出したらスピード違反で一発免停になるので、2キロくらいでやめた。
休日割引きを使うために土曜日を選んだのだが、間違いだった。各サービスエリアはいずこも混んでいる。さらに、厚木に近づいたところで、渋滞8キロと道路掲示板に出ている。下手をすると1時間以上、ロスをする。
やむなく秦野中井インターで下りた。まったく土地鑑がない。
間違えずに西湘バイパスに行けるのだろうか。
クルマのナビはフェラーリ製ではなくトヨタ純正なので、愛知県ではものすごく詳しい説明をしてくれたのだが、神奈川県は日産のエリアなので、依怙地になって適当な案内をするかもしれない。
運転しているうちに日はどっぷりと暮れた。
自宅に着いたら腰が抜けたような状態。由比サービスエリアで休憩したのが最後だったから2時間ちょっと運転をしっぱなしだ。
中古車店から我が家に「無事着いた?」という安否確認があった、と妻が言う。
電話をしなきゃ。すでに私という人間のバッテリー残量は1パーセントくらいで、電話が出来るかどうかの瀬戸際状態だ。
電話をした。
喜んでくれた。
皆さんの支援でなんとか無事に帰ることが出来た。
今回、私はずいぶんと親切を受けたので、この親切は別の誰かに向けて実践しなければいけない(関根勤ご本人から聞いた教え)。
これが今の率直な思いである。
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