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2024年06月03日14:04

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昔はよかった、と言わざるを得ない

 6月1日。
 朝刊(を読むの)がつまらない。前日の民放・NHKのニュースをそれぞれ見たら、ほぼそれで用が足りる。見出しを見て、気になったらその記事を斜め読みするのだが、まるでAIが作成したかのような文章が大半だ。そこに各社が味付けをし、たとえば朝日なら(立憲支持者が喜びそうな)政府批判を加えて閉める。
 読者の「声」欄で一本、投稿に共感した。どうやらその女生は年齢が私と同じで、「良い時代を生きたと思う半面、今の若い人たちに申し訳ない気持ちがする。私たちのような楽しいひとときを持てる未来があるのか」と自然環境や国家の体質を憂いていた。
 先週、令和時代は「五公五民」だという実証をした記事をネットで読んだ。五公五民は日本史の授業で習う。18世紀の年貢収取率で、領主が収獲された米の半分を取る。たいていの生徒は「へええええ〜、ひどい」などと声をあげる。17世紀の四公六民から税負担が強まりそれが一揆へと繋がった、と教師は説明するのが定番だ(入試に取り上げられることが多いため)。さて、国民の過半数が子羊のように従順な今、一揆はおこるのだろうか。
 さて、前述の投稿は、「昔はよかった」という老人の繰り言の典型である……、と言えるかどうかは微妙だ。
 私が学生だった頃、就職事情は最悪に近いほど良くなかったとか、企業はパワハラやセクハラが溢れ、一部の大手を除いて残業手当や代休などもなく、コンプライアンスなんて言葉はなかった。が、ここからが大事なポイントなのだが、たとえば民間・公務員を問わず、非正規労働者はいなかった。高校の卒業名簿を見ると、公務員や教員、農協といった公的機関に勤める者が半数を超えている。全員の状況を把握しているワケではないが、非正規は一人もいないだろう。残りの同級生も地銀とか地元の建設会社に職を得ているが、正社員である。私を除く同級生全員、定年まで勤めあげ、公務員なら高額の退職金を手にしている。たとえ頭が悪くとも、常識と協調性があれば、生涯食いっぱぐれがない、という時代だったのだ。更に言うと、教育費無償化云々についてアベや維新が偉そうに手柄話をしていたが、公立高校の授業料は800円、国立大は私の前々年までが1万2千円で、私のときは3万6千円に値上がりしたのだが、当時でもただみたいなものだった。
 なによりネットなどないゆるい時代なので、焼き鳥屋のバイトで皿洗いを思いっきり手抜きしようが、駅前の通行人調査でインチキしようが、芸能人や落語家さんが不倫をしまくっても、横須賀や横浜のBarでマリファナを吸おうが、ほとんどお咎めなどない。さらに、就活で100社にエントリーシートを書いて送る、みたいなこともない。30社50社から「残念ながら……」という不合格通知を受け取って傷つくことはないのである。
 属する社会の経済と規範は、生きる楽しさと辛さを規定する。
 繰り返すが、どうしようもないバカでもフツーに暮らすことができる「共生社会は」無条件にいいのである。
 土曜についてくる別刷の「be」には定番の読者アンケートがある。
 あなたは万博に行きますか?
 行かない(興味がない)と答えたひとの割合が8割だった。
 そんなものだろう。テーマが「いのち輝く未来」だったっけ? このスローガンは、強いて言うなら私の少年・青年時代じゃね?
 ウクライナ、ガザ、能登、福島。とにかく、いのちが輝いてくれ! 福島はもはや復興済みの様相を呈しているが、本日の讀賣新聞には<推定880トン、核燃料デブリ「どのくらいの量なのか正直わからない」…福島第一原発の廃炉は遠い道のり>とある。工程表を見ると、燃料デブリ取り出しの開始は2021年で、1〜6号機の燃料取り出し終了は2031年と東京電力のHPで公表している。おいおい、2024年になってもデブリの残量さえわかっていない、というのはどういうことだ。
 あ、書き忘れてた。1日土曜日、頸椎症による痛みがあまりにひどいので、病院へ行って「センセ、助けてくれ」とSOSを言った。で、鎮痛薬を2種類出してもらったのだが、6月1日から医療費が上がったそうだ。この日の夕方のニュースで知った。典型的な情弱の失敗例。それなら前日に行くべきだった。
 昨日2日の日曜、相変わらず何もする気が起こらず、仕方なく庭の徹底した掃除とか、各種の書類をまとめたりとか、とにかく頭を使わずできることをだらだらとやっていた。夜、延々とYouTubeにはまった。私は愛知と岐阜へ中古車を見に行って現物の前でポチってしまったわけだが、世の中には上には上がいるものだ。埼玉在住のユーチューバーさんは新潟、群馬、福島、長崎、大阪、京都……とこれはという中古車を見つけては現地に行ったという動画をあげていて、私など可愛いもんだった。彼は最終的に大阪・枚方の中古車店で念願の車を買い、その中古車を自宅の埼玉まで乘って帰ったのだが、この600キロ運転の動画は面白い上、大いに参考になった。
 YouTubeでいろいろ探してみたら、たとえばヤフオクやメルカリでまだ車検が残っている中古車をポチり、それを自分ちまで運転して帰る、という動画がたくさんあった。それを延々と見てたら、あっと言う間に2時間だ。まるでエロ本を読み耽って時間を浪費した高校時代と同様、罪の意識に駆られてしまった。
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