ラ・カリファ

大企業の工場の労働争議の先頭にたつ美しい女は数年前のストライキで夫を殺される、という悲劇を経験している。この度の争議で対立する会社の幹部の中年男とは反目していたのだがやがてお互いに惹かれ合い男女の関係となる。幹部は労働者の立場を理解するのだが会社は幹部を危険分子とみなす。
聞いたこともない映画で、エンニオ・モリコーネ特選上映、という特集上映の１作として公開。日本未公開の映画だけどモリコーネファンにとっては有名な映画らしく、ＮＨＫで放送された美術館ドキュメンタリー番組の主題曲だったそうで、マニアにとっては待望の日本公開とのこと。そんな知らんよ、と思いつつ３枚組のモリコーネベスト盤ＣＤを確認したら収録されていた。聞いてみるとメローないい曲だわ。
映画の方は、何というつまらなさ。ロミー・シュナイダーの美しい肢体とエンニオ・モリコーネの甘美な音楽以外は見所のない珍品だった。モリコーネが音楽を担当した未公開作を初公開、というだけの映画。