mixiユーザー(id:21651068)

2024年04月29日13:32

19 view

雪舟伝説

見比べたくなって会場内を行ったり来たり

〜「画聖」の誕生〜
雪舟伝説
@京都国立博物館
フォト




雪舟の国宝6点が全て揃う展覧会ですので
巡回なしで1ヶ月半の会期というのももっともです。
前期後期と展示替があるのですが、国宝は通期展示。
16mの
◆四季山水図巻
は巻き替えが行われます。

ちなみに6点の所蔵先は東博2、京博1、毛利博物館1、愛知齊年寺1、個人1。
個人蔵!?と思ったら、大原美術館を創設した大原孫三郎氏旧蔵で
現在はお孫さんの謙一郎氏所蔵の絶筆作品か。なるほど。

そもそも なぜ雪舟が国宝指定最多を誇るのか? それは後世への影響が大きかったから。
それを意識して近世においてどのように画業が受け継がれていったかという展覧会です。

【展示構成】
第1章 雪舟精髄
第2章 学ばれた雪舟
第3章 雪舟流の継承ー雲谷派と長谷川派ー
第4章 雪舟伝説の始まりー狩野派の果たした役割ー
第5章 江戸時代が見た雪舟
第6章 雪舟を語る言葉
第7章 雪舟受容の拡大と多様化


冒頭第1章で国宝6点と重文3点を惜しげなく出します。
重文も見劣りするものではなく
・30代、周文様式で描いた山水図で修復後の初公開
・画風を確立した北京(明)で描かれた山水図
・雪舟唯一の花鳥画屏風
と必要なもの。

続く第2章は指定なしの雪舟/「伝」雪舟 、弟子作@北京の9作。
ここでは「破墨山水図」に似ている
◆倣玉澗山水図(岡山県美)
がよかった。

第3章には長谷川等伯が登場します。
「竹林七賢人図屏風」で
″自雪舟五代長谷川法眼等伯″
という文字が見えます。
継承しているという宣言ですね。

第4章は狩野派6人の山水図。
山雪の
◆富士山三保清見寺図屏風
の のびのびとした稜線がとてもよかった。今回の☆4つ。

MIHO MUSEUM から曾我蕭白の
◆富士美保図屏風(虹のあるアレ)
も来ています(第7章)。

*****

ワークショップに参加しました。
今回出ている富士山を描いた作品のうちどれが
・雪舟
・狩野探幽
・狩野山雪
・司馬江漢
・原在中
の作品か を各々繋ぐクイズ。
残念ながら全問正解にはならず。
フォト

フォト



5月26日まで。
https://sesshu2024.exhn.jp/

2 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する