修復をしないという選択。
南蛮美術展
@南蛮文化館
5月と11月の10時から16時のみ開館している
私設美術館に行きました。
展示されているのは 文字通り、安土桃山時代から
ポルトガル人や宣教師らによって伝えられた南蛮文化とキリシタン関係の遺物コレクションです。
今回のポスターは
◆悲しみのマリア画像
竹筒に入れられ 福井県旧家の土蔵壁に塗り込められていた作品です。
宮下規久朗神戸大学教授によれば、16世紀イタリアの画家シピオーネ本人か弟子・影響を受けた人物によって描かれた可能性が高いとか。
無惨にも縦横に折り目傷があり、これは現代の技術をもってすれば修復可能だそうですが
矢野館長は あるがままの姿を伝えたいそう。
チケットは
◆重文・南蛮屏風
です。
六曲一双で海の青色が鮮やか。
渡来船のマストには十字架が掲げられ
地上では教会内で宣教師が告解を受けたり祝福を与えたり
といった場面がリアルに描かれています。
十字架意匠の織部茶碗や刀のつばに混ざって
◆仁清のうんすんカルタ図香合
◆光悦の松に橋 縞模様重箱
等というものもあるから面白い。
一番のお宝は原城趾から見つかったという黄金の十字架かな。
舟越保武の《マグダラの
マリア》や《原の城》部分もあります。
https://www.namban.jp/namban/
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