耐久高校。江戸時代の1852年の創立とある。慶應義塾より古い。同じ近畿であれば当然のようにアルプスは満員となった。そして1回の表、いきなり先頭の堀端君が2塁打、さらに赤山君が四球で続く。盛り上がる1塁側耐久アルプス。
ここで1点がほしかったが、しかし無得点に抑えられるとその裏中央学院の先頭青木君に四球を与えバントの後2本の安打で1点を失った。
そうなると試合の流れは中央学院にいってしまう。耐久もエースの清水君が2回以降も毎回走者を出しながら得点を与えない。しかしそれも5回までだった。6回の裏には4安打を打たれそのうち2本が3塁打。3点を失った。
だがこの後だ。中央学院は6回からショートの颯佐君がマウンドに立っていた。6球で片づけられた6回だったが7回には2本の安打で2死1・2塁。ここで渾身のストレートがボールとなってフルカウント。ここがおかしかった。颯佐君はこの後バッテリーとのタイミングが合わずタイムをかけてシューズの紐を結び直した。そしてデッドボール。
だがその打者は相手のエースだ。臨時代走が出されて満塁となり次打者にはいきなり3ボール。結局押し出しの1点を与えた。だが耐久はそれまでだった。最後はキャッチャーの河合君がマウンドに上がり見事に三者凡退にとり最終回の攻撃にかけたがそこまでだった。
この夏には昨秋に近畿大会にすら出場できなかった智辯和歌山や市立和歌山が待ち構える。それらを破って21世紀枠でこのセンバツに出た田辺もいる。次は夏、と簡単には言えないかもしれないが創部119年のこの春、彼らが確実に記録にも記憶にもその姿を残した。
2024年3月20日 第96回選抜高校野球 1回戦(於 阪神甲子園)
耐久
000 000 100 = 1
100 003 30x = 7
中央学院
ログインしてコメントを確認・投稿する