口下手で酒ばかり飲んでいる男、一人で黙々と生きている女。そんな二人が出会い、何度かすれ違った後で最終的に一緒になるまでを世知辛い社会とウクライナ侵攻のニュースの中、とぼけたユーモアで見せるアキ・カウリスマキ監督作。
アキ・カウリスマキは映画監督引退表明をしていたはずだが、どこ吹く風とばかりに飄々と新作を発表。何はともあれ喜ばしい。
本作はいかにも、なカウリスマキ映画で、こういうのを見たかった。
連絡先を無くした男が女を探し、連絡のこない女が男を探し、というシーンだけど、待ち合わせをしていたかのように普通に会ってしまうところが楽しい。
ラストシーンは「モダン・タイムス」へのオマージュか。
ログインしてコメントを確認・投稿する