評論家の夫と元医師で認知症の妻。妻の病状が悪化し二人の生活はままならなくなっていく。そんな老夫婦の生活を、夫と妻を画面分割で同時並行で描く。
暴力的な作風が物議をかもすギャスパー・ノエ監督の新作で、本作は表面上の暴力描写はないものの激しくて痛々しい。
夫役をダリオ・アルジェントが演じていて、若い頃は気持ち悪い風貌が特徴的だったが年を取ると相応な老人にしか見えない。妻役の女優は知らない人だけど、本当に認知症の人かと思えるほど真に迫っている。
2時間半に渡って老夫婦の姿を見ていると苦しくてしょうがなく、各々が亡くなる場面は思わず声をあげそう。
静かな映画に見えるがギャスパー・ノエ監督らしい挑発的な映画だった。
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