隣人Ｘ −疑惑の彼女−

惑星Ｘの住人が地球に移民してくる。地球人に擬態し、地球人を絶対に傷つけない、という体質のため日本政府も移民を受け入れる。惑星Ｘの移民は日本人に溶け込み、誰がＸなのか判別できないがマスコミはデマと差別で国民の不安を煽る。ある雑誌編集部は調査会社にＸの可能性のある人物を特定させ、記者を派遣してその人物がＸであることを暴こうと画策する。鳴かず飛ばずの記者はチャンスとばかりに取材に邁進し、一人の女性をターゲットに張り込む。上司はターゲットに接近しろ、と命じ記者はターゲット女性に声をかけ、二人は親しい仲になっていく。
惑星Ｘからの移民、という非現実的な設定で初めは引いてしまうが、ストーリーはやがてそんなことを気にさせなくなる。変にＳＦ的設定にせず、パラレルワールドでもよいので現実に即した設定にした方が普通に見れるような気もする。移民問題や差別や報道の是非などを赤裸々に描いていて割と見れる内容でもある。
主人公の記者がＸなのだろう、と思ったらやっぱりそうだった。単純過ぎだって。
しかしまあマスコミってクソだな。あんな仕事を生業にするのは絶対に嫌だし、あんな人間に関わりたくない。