『葬送のフリーレン』

『葬送のフリーレン』(13話まで)
バトルファンタジーなのに、戦闘シーンで大ゴマを使わず擬音さえ入れない。淡々とした静かな味わいの漫画なので、アニメには向かないと思ってた。こんな名作になるとは、良い意味で裏切られた。

上品で可愛らしいキャラの日常が、たまらなく楽しい。
体型が千年以上変わらないフリーレンと成長して丸くなっていくフェルンの対比が眼福だ。疑似母娘ぶりが笑える。あっさりした描写で読み流してしまった部分が、実は凄かったことをアニメで再認識した。
魔法技術が進化していくという発想は斬新だ。恐れられた殺人魔法は今では普通の攻撃魔法で、人類の攻撃魔法は魔族を殺すために進化した。敵に探知させないために常に魔力を抑えている。これが決め手となってアウラを討ち取るのに感嘆した。長くても三本くらいでバトルがひとつ終わるのがいい。惰性で何年も殴り合ってるジャンプ漫画は見習って欲しい。

日常描写もバトルも素晴らしい。最高に成功したアニメ化である。★★★★★