ゴジラ二回目/『ヴィンランド・サガ2』

ゴジラー1・0の二回目に行ってきた。ストーリーが分かっているので、ゴジラを楽しむことに集中した。純粋にゴジラの暴れっぷりだけに注目しても傑作だな。三回目に行くなら、I-MAXで見たい。シンガポールでも見れるかもしれない。

『ヴィンランド・サガ2』(23) 全24話
青年エイナルは家族を殺され、奴隷として売られる。連行されたケティル農場では、目的を失って無気力になったトルフィンが働いていた。

前作を上回る陰惨な展開だ。二人が苦役に耐える描写が延々と続く。トルフィンは用心棒のチンピラにいたぶられても抵抗しない。いつ二刀流を駆使して斬りまくるのかと思ったら、最後までそんな場面はない。カタルシス皆無である。嫌な話が続くのに、高密度なドラマに引き込まれて中断出来ない。困った作品である。美女奴隷アルネイズの運命は胸糞どころの騒ぎではない。

もうひとつの特徴は、死者が頻繁に現れること。トルフィンの前にはアシュラッド、クヌートの前には前王の生首が現れる。歴史劇なのに、内省的な叙情詩である。
クヌートがケティル農場を接収する政治的陰謀に唖然とした。その後の戦闘とも呼べない殺戮も凄まじい。
目が離せないけど、見終わると二度とみたくなくなる。白土三平「カムイ伝」から救いやユーモアを除去した感じか。★★★★★