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2023年12月06日20:43

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映画『怪物の木こり』『首』

昨日は気になる映画のハシゴをしてきた。新作だから当分はやってるのだが、時間がちょうど良かったので。

『怪物の木こり』監督:三池崇史
冷酷な連続殺人犯VS頭のおかしいサイコ殺人鬼というゴージャスな?対決が見られるサスペンス・ミステリだ。弁護士の二宮(亀梨和也)は自分の利益と安全のために殺人を続ける冷酷な男だ。一方、斧で頭を叩き割り脳を盗む異様な殺人が連続している。ある日、二宮はサイコ殺人鬼に襲われた。

謎に包まれた真相が徐々に明かされる過程は、スリリングで画面に釘付けになる。中村獅童が本件と関係ない事件の容疑者として登場する。獅童さんにつまらん役をやらせるなあと思っていたら、とんでもない。極めて重要な役だった。ネタバレはしないが、捻れた動機による惨劇に感嘆した。絵本の朗読が不気味で気に入った。★★★★★

『首』監督:北野武
信長の最後と秀吉の中国大返しが題材だ。北野武だから、まともな歴史劇のわけがない。いきなり切断された首の断面から蟹が這い出す。グロさへの期待が高まる。期待以上にグロで悪趣味だった。
ビートたけしの漫才時代から変わらない監督の資質として、定番化した表現に対して「そんなわけあるか」「実際はこうだろ」と毒を吐くのがお家芸だ。全編にわたって毒々しい。
城兵の助命を条件に切腹する城主を、勝者たちが「立派なお覚悟です」と沈痛な表情で見守るのが普通だ。たけし殿はめんどくさそうに、「さっさと切れや」と吐き捨てる。なんかこちらのほうが現実に近いのでは。
随所に皮肉と悪意に満ちた解釈が入る北野流戦国史劇だ。好みである。特に信長の最後に爆笑した。
武将たちの多くが男色家で、髭面でキスし合うのが気持ち悪い。これも史実と思われる。中村獅童が百姓から出世を目指す痛い人物を熱演する。★★★★
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