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2023年12月05日20:36

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『アンデッドガール・マーダーファイル』『江戸前エルフ』

寝付きは良いほうだが、カラオケ大会のあと疲れて寝過ぎたせいか、昨夜は眠れなかった。おかげでアニメ鑑賞がはかどった。

『アンデッドガール・マーダーファイル』全12話
架空の明治時代、首だけの不死少女アヤと従者のシズクは見世物に出ていた鬼と人間のハーフ真打ツガルをスカウトし、妖怪専門の探偵として欧州を巡る。

青崎有吾の原作だ。こんなユニークな話を書いてたのか。登場人物が思い切り個性的だ。鳥籠で運ばれる生首少女が怪しく色っぽい。クールなシズクも饒舌な真打も楽しいキャラだ。
4回くらいで話が1つ完結する。ちょうどいい長さだ。吸血鬼のお館殺人は、オカルトと本格が上手く融合している。黒ダイヤ争奪戦は、ホームズにルパンにオペラ座の怪人と切り裂きジャックというヴィクトリア朝オールスターによる派手な活劇だ。盗難と脱出のアイデアが冴えている。本来の宿敵に加えて保険会社の刺客という珍奇で妙に説得力のある殺し屋が登場する。
人狼殺人事件は二重三重の仕掛けが施され、最後まで目が離せない。人物が多彩でストーリーは千変万化。いささか盛り過ぎという気もするが、賑やかでゴージャスな異色ミステリーアクションだ。★★★★★

『江戸前エルフ』全12話
月島の神社にエルフが祀られている。徳川家康に召喚されたエルダは、600歳を越えているのにプラモとゲームが大好きな引きこもりニートである。女子高生巫女の小糸とエルダの日常がまったりと描かれる。
何が凄いと言って、悪意のある人物が一人も出てこない。同級生も知り合いの大人も氏子たちも、小糸とエルダを暖かく見守る。敵対要素が皆無なのに面白く見れるのは見事な脚本作りというしかない。エルダが江戸時代の豆知識を語るのもいい。

仄かな百合要素が絶妙の隠し味になっている。大阪と金沢にも巫女とエルフのコンビがいて、彼女らも可愛らしい。コミュ障ニートに優しい世界とは、かくも愛と幸福に満ちているのか。現実がこの百分の一でも寛大だったらーーと思わずにはいられない。日常系とは言っても、ある種のユートピア物語である。★★★★
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