パトリシア・ハイスミスに恋して

サスペンス小説の女王、パトリシア・ハイスミスの半生を追ったドキュメンタリー、のつもりで見たら微妙に違った。
パトリシア・ハイスミスは同性愛者だったそうで、本作はその部分にフィーチャーし、関係者のインタビューや資料で綴る。
パトリシア・ハイスミスの本は６冊読んだことがあり、どれも特異な人間関係が主人公を追い詰めていくスリリングで面白い話で、そんな作家がどんな人か、と興味はあったのだが同性愛者としての側面はそれほど関心がない。世間一般は「キャロル」の作者、という側面の方に関心が高いのだろうか。