作品世界に心地よくのみ込まれて。
デイヴィッド・ホックニー展
@東京都現代美術館
多くは現代美術館の所蔵品、
テートと作家蔵の大作が目玉です。
とはいえ127点を一気に見せる大型展は27年ぶり、ということで初日に行きました。
【展覧会構成】
第1章・春が来ることを忘れないで
第2章・自由を求めて
第3章・うつりゆく光
第4章・肖像画
第5章・視野の広がり
第6章・戸外制作
第7章・春の到来
第8章・ノルマンディーの12か月
展覧会入口には2023年3月の最新作
《春の到来》、野に咲く水仙のiPad絵画。
その隣には数十年まえに描かれた現美所蔵のモノクロな水仙を並べるのが面白い。
初期のクィア的アイデンティティを感じさせるドローイングは2章でさらりと片付け
フォトコラージュも現美所蔵の2点のみ。
個人的にいまミシェル・ウェルベックの『地図と領土』を読んでいるので
ダブルポートレイトはよかったですけれど。これもその一種かな。
◆2022年6月25日(額に入った)花を見る
しかしなんといってもテートの大作群がすごい。
◆ウォーター近郊の大きな木々またはポスト写真時代の戸外制作(2007)
ロイヤルアカデミーの壁をいっぱいにしようと企てたこれは
50枚のキャンバスでできています。(459.0×1225.0cm)
制作過程の映像もあり。
さらに
◆スタジオにて、2017年12月(2017)(278.1×760.1cm)
見るたびに新しい発見がありそうな情報量の多い作品。逆遠近法がてんこ盛り。
思わずポストカードを買ってしまいました。
作品横には、画面中央下にある自作の画集がそのままのページを開いて同じ台の上に並べてあるのも嬉しい。
90mに及ぶ《ノルマンディーの12か月》(作家蔵)の横では
iPad絵画の制作過程を動画で公開しているのも楽しかった。
そうかあ、拡大も消去も自在なのね。
ショップでは定番クリアファイルやポスター(B2,B3)、絵巻物のような長大作を生かしたマスキングテープ、季節がら団扇までありました。
一番人気は自画像グッズのようですね。
11月5日まで。
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/hockney/
常設では大山崎山荘美術館のサム・フランシスに再会し
宮島達男のデジタルカウンター作品をチェックしてきました。
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