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2023年04月29日23:44

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アンリ・マティス

最晩年のヴァンス・ロザリオ礼拝堂が集大成。

マティス展
〜色、形、線 冒険のはじまり〜
@東京都美術館
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【展覧会構成】
1.フォーヴィスムに向かって1895-1909
2.ラディカルな探求の時代1917-18
3.平行する探求ー彫刻と絵画
4.人物と室内1918-29
5.広がりと実験1930-37
6.ニースからヴァンスへ1938-48
7.切り紙絵と最晩年の作品1931-54
8.ヴァンス・ロザリオ礼拝堂1948-51(現地記録映像あり)

いいところ
・細かく時系列に沿っているので変化がわかりやすい。
滅多に貸さないという《豪奢、静寂、逸楽》とか。
・250点を有するポンピドゥ・センター等から150点。
・メインビジュアル《赤の大きな室内》《夢》など第4,5章(1階)は撮影可。
・彫刻も同じ題材でフォルムを変えて試みており、研究しているのがよく分かる。

心に残った作品

◆…というか、やっぱり撮っちゃうよね
《マグノリアのある静物》と《黄色と青の室内》の並び。
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◆オセアニア 《空》《海》(1946)
1630年のタヒチ旅行が15年後イメージとしてよみがえってきたという。切り絵をもとにプリントされた160*300ほどの大きなテキスタイル。
グッズとしてそれは素敵なスカーフもありました。

◆オレンジのあるヌード(1953)
1941年に大手術を受けたマティス。しかしデッサンに打ち込み
アラゴンの序文を付して出版されます。
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「まるで開花のようだ。こういうことがあるから私は、まだ生き続けたいと思ったのだ」と言わしめました。
そんな時代に黒々と墨で書かれたヌードにグアッシュで彩色した紙を切り抜いたオレンジを配して。(チラシの中央下に画像あり)

◆ヴァンス礼拝堂ファサード《聖母子》(1951)
マティスにとって初の(意外)公共空間作りとなった同礼拝堂。
西のファサード、ステンドグラス(青と黄で統一)の上に設置された円形の陶板のデッサン。
長い棒を使って描く写真も展示されています。
この聖母子が!もう、感動しました。
極限まで単純化され、どことなくキースヘリングみたいに可愛いの。

8月20日まで。
https://matisse2023.exhibit.jp/
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