メグレと若い女の死

血まみれのドレスを着た若い女の死体が発見されメグレ警視は捜査を進めると刺殺が原因ではないことが分かってくる。亡くした自分の娘と被害者がダブってみえたり、被害者と亡き娘と同年齢の家出娘に心乱されたりしつつメグレ警視は真相に近づいていく。
あまりに有名なフランスの推理小説シリーズ久々の映画化作にしてパトリス・ルコント監督の新作。メグレ警視にジェラール・ドパルデューが扮する。メグレ警視のイメージに近い気もするが、この人は年齢と共に醜くなっていくようだ。でっぷり太った身体は素なのか特殊メイクなのか。
ジョルジュ・シムノン原作によるメグレ警視のシリーズは一冊だけ読んだことがある。一冊といっても文庫本に二つの長編が収録されている海外のペーパーバックのような形式。内容は何も覚えていない。一応名作と呼ばれているはずなのだが。
映画の方は、とりあえずはストーリーを追っていけているけど理解できたのかどうか。殺人事件の真相が主眼というわけでもないし、被害者と亡き娘への思いあたりがテーマかもしれないが、明確に描いているわけでもないし。
ジェラール・ドパルデュー演じるメグレ警視を見る、というだけでよいのかもしれない。