設定はするけどさ、最後は自然の力。(目論見通りに)できたら(自分の)設定最高、ってことで。
挾土秀平 「土に降る」
@寺田倉庫 G3-6F
かつてNHK『プロフェッショナル』にも登場した唯一無二の左官、挾土秀平さんの展覧会。
作品をみたのは初めてでした。
会場は天王洲アイルの寺田倉庫G。
WHAT横のまるっきり資材搬入用の大きなエレベーターで上がった3階。
受付で名前を書いてハンドアウトとペンライトを受け取ります。
そう、会場は大変暗いのです。
順路のところを除いて全体が土。もちろん今回敷き詰めたものです。
BGMは女性のか細い短調の歌声。
パネルを立てた主要作品のところにはスポットライトがありますので
そこで説明を読みました。
会場内でメイキングと挾土さんのインタビューが映されていました。
冒頭はその中の言葉です。
左官として基本はあるけれど、それが全てではなく勘どころはあるようです。
ほら、料理でも味見しながら今日は塩をもう一つまみ入れようかなとかあるでしょう?季節でも天気でも変わるし。
自分がコントロールできないものがある。左官は水、焼物は火とか。
失敗する覚悟で。だから材料は3倍用意しとけって言ってるよ。
◆台風一過の晴天(左)
台風の爪痕を見に行くと、崩れた崖では自然のふるいが岩、石、と下方ほど細かい土砂になっており
最後の細密な土砂に栗のイガが転がっていた。
印象深かったのは
◆ウクライナの息吹
「廃墟から最初に生えるのはイバラである」という言い伝えから、廃墟のイメージの煉瓦からイバラを生やしました。
土はキプロスのテールベルトという天然の緑の土と白ワイン、卵黄に砂。
戦争の時代に自らの立ち位置を明らかにする…アーティストとしての挾土さんの覚悟ですね。
2月14日まで。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000331.000014158.html
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