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2022年11月14日19:55

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死んだほうがマシだ、と時々思うことなど

 自分の一週間は、日曜朝の「日曜美術館」から始まる。夜は大河ドラマ「鎌倉殿の13人」をいまは見ている。一日に2番組視聴というのは日曜だけ。
 日曜美術館のテーマは珍しく「諏訪大社特集」で、明治の廃仏毀釈令によって日本全国の仏像や寺院が取り壊される、というまるでタリバン政権のような文化的価値観を知らない政令。神道というのは明治天皇とその取り巻きがいかにレベルが低いかが明確になったのだが、右翼系議員と国民はどう捉えているのか聞いてみたい気もする。
 諏訪大社についてはあまり興味がなかったのだが、終盤の15分で美術館の主だった展覧会案内があって、そこに五島美術館の西行展が紹介されていた。幸運なことにしばしの間、西行の真筆が映っていて、そのたおやかにして意志的な筆致に感動した。歴史上の人物を偶像化しない主義なのだが、そんな私にもかかわらず西行を好ましく感じてきた。
 字で思い出した。先週の木曜、大学時代の友人にハガキを書いて、郵便局へ出しに行った。彼からのハガキに応えるかたちで、わざと50円の古ハガキに細かな字で綴り、差額13円の切手を買う必要があって窓口へ。その際、局員から「西宮だと来週火曜着になりますがよかったでしょうか」と言われた。なんだ、この前近代的な遅さは! 昨年までは木曜の午後3時前に投函したら翌日金曜日に着いた。土日があるから5日後に配達されるとは。古くは国鉄民営化しかり、郵政民営化しかり。国の基礎体力がどんどん低下して、江戸時代の飛脚と差がないくらいになってしまった。これではますますアナログの手紙は廃れ、それに比例して日本人なのに日本語が書けなくなってしまう。私は比較的字を書く部類だが、それでも脳の衰えとパソコン&スマホに頼りすぎて、漢字が怪しくなりつつある。字が下手にもなってきた。地方の鉄道とか郵便事業はそもそも儲かる儲からないの次元ではなく、国民生活の基盤だと思う。
 
 今日の昼前だった。mixiニュースで「Twitter契約社員約5500人の8割を予告なし解雇」という記事があった(https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=32&from=diary&id=7186178)。
 イイネがついている順にコメントを読んでいると、
<情報操作ツールの浄化に成功させたイーロン・マスクは、なかなかやるじゃないか。>
<左側や反社の投稿が無くなったからいい事だ。フェイスブックもそうなると良いのにな。シナや先っちょ批判するとすぐ垢亭になる。>
 いきなりの大量解雇というニュース内容とこれらのコメントがどうリンクしているのかわからなくなり、もう一回記事を読み直したくらいだ。
 堀江貴文がこんな解説を加えている。
「イーロン・マスクのツイッター社買収の目的は、現在、ツイッター社がヘビーユーザーを中心にポリコレ(ポリティカルコレクトネス=差別や偏見を含まない中立的な表現)の検閲をやっているので、それをやめて�狄燭房�由な言論空間�瓩鬚弔�ることです」
 なんだか私が住んでいる社会とは別の世界がネット空間には広がっているようで、どうしても私から歩み寄ってまで理解したいとは思えない。
 私は長年(かなりの変人と一緒に仕事をしなきゃいけない)編集者をやってきた関係で、人間に対する許容度は一般の人と較べて高い。相当おかしなひとに対してでも、自分のほうから折れて相手の立場を理解しようという努力が嫌いではないのだが、こういうネトウヨ民とネトウヨ文化人だけは無理だ。相容れる「部分集合」ゾーンがないのだ。

 くだらない本を作らないでも細々ながらなんとか生きていける、という身分で助かった。フリーランスでホリエモンの本を作って糊口を凌ぐ、というような暮らししか生きる手段がないのであれば、自分としては死を選びたい。戦争で敵国の兵士や民間人を殺害しなきゃいけない前線に置かれたなら、与えられた銃器で自死するほうがなんぼかましだと思っているのだが、それと同じだ。自分が持ち続けている唯一の取り柄かもしれないな。

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