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2022年08月31日20:21

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椅子を処分する日

 世界最小の自動車に果たして椅子2脚を積み込むことが出来るだろうか?
 本日8月31日、ひと昔前の「夏休み最後の一日」。ゴミ焼却場に椅子処分の予約を入れている。昨日、1脚はクルマに入れた。もう1つの椅子が入るかどうかは微妙だったが、なんとか入れられた。
 午後1時半、ゆるゆると運転開始。急発進・急ブレーキをかけると、椅子の脚ががフロントガラスを突き破ってしまうので。
 無事到着し、処分代を支払って引き取ってもらった。それにしても暑い。真夏が戻って来て嬉しい半面、一気に体力を消耗してしまった。
 隣町のスーパーに行く。ここは立地条件がすこぶる悪く、駐車場は係員の誘導に従うのみ、という規則がある。五分袖の警備服を着た誘導員は全員、70歳を超えていらっしゃるように映る。
 尊敬に値するのは、この炎天下のなかできちんと仕事をしている彼らである。体力と気力と判断力と集中力が必要な仕事だ。どれか一つ欠けても事故が起こる。国会議員には彼らと同世代の爺さん婆さんが多数いる。野党も含めて、私は自分より年齢が上の人間を信用していない。50歳以下の頃と較べて、頭も身体も老化によって低下している。その上、小金を持つことで人間性が卑しくなり、人生の先が見え始めることで刹那的になる。国家百年の計など知ったこっちゃない。いまの金満生活をあと何年続けることが出来るかのほうがよほど大事である。間違っても炎天下や寒空の下、つらい警備員なんてやるのはごめんだ、と年間3千万円の金を自由に使える老人が考えるのは必然でもある。
 昔むかし、与党か野党か忘れたが、70歳以上の立候補者は認めない、みたいな党則を言ってなかったっけ? 

 手紙類を処分する過程で、ある人のある手紙に沿えられていた詩のカードを読んで、いたく感動した。
 佐伯義郎画集『風の肖像』よりとある。佐伯は画家である。


「何も持たずに」(詩のタイトル)

何も持たずに生れてきたのですから
何も持たずに死んでゆくのです
そのあいだのことは
語りつくせないほど
いろいろありますが
花や小鳥をうたった詩人が
貧乏で死んでいったことも
忘れられない一つです

裸で何も持たず
孤独では生きられないと知ったときに
人は他の動物たちより
すぐれているとは思へません
けれども花や小鳥や
魚を眺めることができたときに
本当にしあわせだと
かなしみの心が湧いてきます

これからも賢者は
山や村に住むでしょう
そして何も持たないように
心がけるでしょう
それが自然や人を
愛する方法だと
知っているからです
(後略)

 何でもかんでも欲しがる自分には到底真似できない。しかし、こういう「賢者」に対して、昔から憧憬があった。
 今の自分の在り方を再考し、改めるべきところは改めなければ。マジそう思う。
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