初日です。
篠田桃紅〜夢の浮橋〜
@菊池寛実記念 智美術館
2021年107歳で逝去した、書という枠におさまらないアーティスト。
智美術館ではエントランスに
◆ある女主人の肖像
がありますし、
名物・ガラスの手摺の螺旋階段横の壁にも篠田作品がありますので
作家と関係が深いのだろうと思っていましたが。
美術館創設者の菊地智は建築家の堀口捨巳を通じて
永くお付き合いをしていたとのこと
◆きもの 想遊語
◆名古屋帯 月映え
などというレアものまでありました。
展示替えを含めて50点は壮観です。
もちろん和紙を指示体とする額装品が多いですが
エッチングやリトグラフもあり10点くらいあり、桃紅の幅広さを感じます。
面白いのはエッチングは 1/28が5点もあるのに
リトグラフは50/50 とか35/35とエディションに偏りがあること。
リトグラフは出来が変わらないということでしょうか。
所々に桃紅の文章が掲げられていて作品の理解を深めます。
"心に宿ったものを可視のものとしたい"
"単なる装飾というものでなく生き生きとして「いのちの流れがある空間」というものを念願している"
"作られた文字という形の中でより、心の形を表現したい"…
先週オペラシティアートギャラリーの同篠田桃紅展覧会ではできていなかった図録は
今回、もうちゃんとあります。
コレクション展だからな〜さすがに…と思ったら
一番好きになった作品《Enigma(謎)》が載っていない!?
(2番目に好きな《Phases(相)》は掲載されています)
何回も見返したので間違いないと思います…ナゼ…
8月28日まで。
https://www.musee-tomo.or.jp/exhibition/index.html
ログインしてコメントを確認・投稿する