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2022年06月11日22:09

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世界の終わりと環境世界

ものすごく真面目な展覧会。

世界の終わりと環境世界
@GYRE Gallery
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アートも社会的視点が大事な時代ですね。

キュレーターの飯田高誉によれば
「世界の終わり」とともに生きるために近代の諸概念を問い直す展覧会であり
人間中心主義から離脱し我々がすべて異なる環境世界に生きているという認識に到達できるか問いかけるものだそう。(展覧会フライヤーより)

ですからお馴染みアーティストでも一味違う作品が出ています。

例えば草間彌生のパフォーマンス映像。
トレードマークの水玉を白塗りした身体に描きあいますが
「ポルカドットはエネルギーの象徴たる太陽の形、穏やかな月のかたち。丸くて柔らかくてカラフルで無意味で無意識。地球ほ宇宙の無数の星の中の1つの水玉。無限に通ずる道。ポルカドットで身体を消すと己が存在する環境の一部となる。永遠の一部となり愛の中に消滅するの」
(展覧会フライヤーより)
…そんな意図とは存じませんでした!

またアーニッシュ・カプーアの砂山『1000の名前』。
オブジェクトを覆った白い粉は広大な自然環境のメタファー。

荒川修作からは歳初期の映像作品。
いずれも発表されたのが60-70年代とはなんと予言的な。

その他大小島真木の『ゴレム』と『ウェヌス』では
人間存在を人間以外の事象の堆積として表現されているのに背筋が寒くなります。
ゴレムなんて人間か植物か鳥かわからなくなってきてるし…
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会場に紹介されていた本の数々。
片端から読みたくなりました。
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7月3日まで。
https://gyre-omotesando.com/artandgallery/end-of-the-world-and-self-centered-world/
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