都市対抗野球もいよいよ終盤、ベスト4進出の3チーム目を決める今日の準々決勝第1試合は東京の東京ガスと横浜市のENEOSの対戦。ともに六大学出身者が多い両チームの対戦。ボクにとっては馴染み深い選手たちが躍動した。
東京ガスの先発はルーキーの益田君。1回戦でも先発し150キロ越のストレートを連発しスカウトの評価も急上昇。ENEOSの先発もルーキーの関根君。慶應時代は150キロを超すボールを有しながらも故障に泣きその活躍度は今一つだった。だが、この大会では1回戦で先発し6イニングを3安打無四球無失点で勝利に貢献している。
来年秋のドラフト候補同士の本格派投手同士の先発に注目が集まったが、先攻のENEOSの先頭金子君が初球をレフト前に安打を放つと益田君はたった1球で降板した。球場にどよめきが起こる。故障を抱えての先発だったのか・・・・
東京ガスはすぐさま慶應出身の三宮君をマウンドに送った。この時点での両チームのメンバーには早稲田が4人、慶應が3人、法政が2人、明治が1人いた。合計で10人。出場選手はこの段階で19人だ。半分以上がボクが神宮で観てきた選手たち・・・・
関根君は3回を無安打、1四球に押さえた。そしてENEOSは4回表に2死1・3塁から早稲田の滝沢君の2塁打で2点を先制した。これでENEOSは優位に立ったと思われた。しかし関根君はその裏、先頭の楠君に初安打を浴びると早稲田の小野田君の本塁打で同点とされる。
関根君はここまでならよかった。だが1死後連打とストレートの四球で満塁。その後押し出しで逆転され変わった大場君は犠飛を打たれて4−2とされた。
東京ガスは逆転するやいなや5回から臼井君をマウンドに送った。結果から言えば試合はここで決まった。5イニングを1安打無四球に抑える。その1安打が慶應の山崎君の本塁打ではあったため、スコアは4−3だったが、ENEOSに反撃の力はなかった。後ろに臼井君がいることが東京ガスにとっては大きい。
東京ガスの山口監督もENEOSの大久保監督も慶應のOB。六大学出身者が活躍したこの試合は後輩の山口監督に軍配が上がった。
2021年12月7日 第92回都市対抗野球 準々決勝(於 東京ドーム)
ENEOS
000 201 000 = 3
000 400 00x = 4
東京ガス
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