閃光の背景に拡がる闇の深さ。
特別展
杉本博司 : 日々是荒日
@建仁寺 両足院
現代美術家の杉本博司による襖絵と掛軸の特別公開に行きました。
大書院の襖に展開されていたのは
《Lightning Fields》シリーズ。
暗室の中で行われた危険なまでの高電圧放電によって生まれた作品です(2007年〜)。
それが襖に仕立てられるとは…
実物を見ると…、寺院の襖や天井には古より龍が描かれてきた
あれと同じだとわかりました。
元々京都国立博物館の《国宝・風神雷神(俵屋宗達)》は建仁寺のものですから雷があって不思議はないですね。
床の掛軸には"日々是好日"をもじった
・日々是荒日
・日々是口実
落款は「杉翁」。
「荒日」の下には五輪塔。これはどこの海景でしょうか。
襖の反対面は「雨」。
柾目の板を板木にして雲母(きら)摺りし、斜めにして雨に見立ててあります。
襖の引手も楕円形のものをずらして配置するという懲りよう。
左下角に杉本さんのメッセージ。
"RYOSOKU"として芸術活動に力をいれている両足院
これからの展開も楽しみです。
https://www.ryosoku.com/
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