ひっさしぶりのオールスタンディングライブ。
www & wwwX Anniversaries
Ryoji Ikeda
★superposition special screening
★live set
池田亮司といえば私のなかでは美術家。
堂島ビエンナーレで出会い、体育館のように広いスペースで展開されたインスタレーションの"一部になった"時からのファン。
スパイラルホールのオールナイト参戦からも随分経ちました。
今回は、普段海外で活動する池田の「ライブ」が観られるというのでとんでいきました。
会場はスペースシャワーが運営する渋谷のwww/wwwx。
まずは地下でsuperposition
こちらは着席で映像を観ます。
おなじみデータビジュアルに加え、はじめましての人間男女登場。
前景中景遠景の重層も目新しくモールス信号や電子タイプライター?の分解再構成を楽しみました。
さていよいよ2階"X"でライブ。
入口でドリンク代を払ってフロアに上がると床がテープで細かく仕切ってあります。1マス1人という訳で千鳥になるから見易い。
ステージにはテーブルの上にノートパソコン。
音響機器こそありますがもちろん楽器はありません。
基本、データですからね。
やや時間に遅れて黒ずくめ黒いキャップの人物が登場。
ひとりです。
モノトーンの映像を背景にライブが始まりました。
普段はビジュアル的に見ているので音を聴こう、と思っていました。
映画なら「フラッシュの点滅にご注意下さい」のテロップが出そうな強烈な光。
床を突き上げる振動。
鼓膜を限界まで震わせる爆音。
頭上、いや宇宙の上から降ってくるもの。
拍子感も分かりやすいじゃないの、などと思ったのは最初だけ。
次第に細胞まで痺れ、音の切れ目ではっと自分の存在に還ったり。
あの音と光に耐える聴力と視力が残っていてよかった。
池田亮司のインスタレーションはいま天橋立でも見られるようです。
本当ならそちらの方が近いのかもね。
https://www-shibuya.jp/sp/schedule/013790.php
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