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2021年10月22日19:23

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神宮スズメの独り言2021秋〜52〜堂々たる國學院

8時半開門、9時開始の今日の東都大学野球。雨のため開門が30分遅れとなり、ボクの後ろに並んでいた追っかけギャルたちがこの寒さにも関わらずミニスカート姿で文句を言っている。

「六大学が少しの雨ですぐに順延しちゃうから東都がすべてそれをかぶらなければならないのよ。どうせ早慶戦が終われば新人戦でまた神宮を使うんでしょ。その次の土日は高校野球だし。今日順延になったらいつやればいいわけ?来週の火曜か水曜に東都が朝9時からやって六大学はナイターでやればいいじゃない。」

うーん、東都ファンとしての言い分は痛いほどわかる。普段から神宮球場は六大学が優先でかつての勝ち点制だった時は1勝1敗になれば月曜日に3回戦。引き分けや雨での順延があれば本来火曜水曜開催の東都はどんどん押し出され、次の土日がくればまた六大学。もう東都の日程はぐちゃぐちゃになる。東都にだって引き分けや雨天順延もあるのだから。

今回は法政のコロナ感染によって日程が1週間遅れさらに土日だけではなく火曜水曜も六大学が神宮を独占したことにより、東都ファンの怒りは頂点に達している。本当に今日のこの試合が雨天順延となったらもう試合消化はできない。

だから試合は強引に行われた。

雨が降りしきる厳しい寒さ。神宮の2階席にもバックスクリーン方向から北風が吹きつける。30分遅れで始まった東都第5週の1回戦、國學院対亜細亜。この試合が始まる前の段階では國學院が4勝2敗で1位。亜細亜が5勝3敗で2位。消化試合数が違うため勝率での話だ。そして亜細亜はこれが最終カード。國學院は最終週に中央戦を残している。

亜細亜はなんとかこのカードで連勝し勝率7割としたいところだ。そのために亜細亜は阪神から5位指名を受けた岡留君が先発した。國學院はエースの池内君だ。

先攻の國學院は先頭の吉川君が安打で出塁するも盗塁失敗。そして2番の川村君が右中間に2塁打とちぐはぐな攻撃をみせるが、2死後オリックス2位指名の國學院の主将福永君がライト前に運んで1点を先制した。いや、この打球は特殊だった。1・2塁間に飛んだゴロに2塁手は1塁寄りに動き捕球しようとした瞬間、打球には強烈なスピンがかかっており2塁ベース寄りにバウンドした。2塁手は逆を突かれた形となってライト前に抜けていった。

岡留君にとっては不運な打球だった。

しかし亜細亜もその裏、反撃に出る。2死から木倉君の2塁打と黒川君の四球で2死1・2塁。だが木本君は三振に倒れた。すでに試合は30分近くを要していた。

2回の國學院は安打と四球で2死1・2塁から吉川君の右中間の2塁打で2点を追加すると亜細亜は岡留君をマウンドからおろし、本来エースである松本健吾君を送った。松本健吾君は3回4回5回と三者凡退に取り試合を作り直す。一方の亜細亜は2回の裏、先頭の天井君が2塁打で出塁。今季の亜細亜は必ずバントしてくる。1死であろうと4番であろうとだ。

当然7番の右田君もバントだった。だがこれが絶妙の3塁線へのバントとなって内野安打。無死1・3塁とチャンスは広がる。

3点リードで迎えたチャンスだ。だがバントの亜細亜はまさかというか案の定というか・・・・

草部君はまさかとは思うがやっぱりというスクイズに出る。そしてこれを空振り。1死2塁となった。結局草部君は内野ゴロで2死3塁とし阿部君の当たりそこないの3類ゴロが安打となって1点を返した。

亜細亜は今季、バントやスクイズ、さらには3塁に走者を置いてのエンドランなどを多用することはこれまで見てきて知っている。だが、それはどうなのだろう。今季のうちは打てませんからと亜細亜の生田監督は語るが、それを選手たちはどう受け止めるのだろうか。

亜細亜の選手たちは今時高校野球でもほとんど見かけない丸坊主にしている。全員がだ。頭が青く見える選手も少なくない。だが、坊主頭だけではなく、野球そのものも高校野球みたいになっているような気がする。それも昭和の高校野球のように・・・・

バントで送ってスクイズで・・・・

亜細亜にはかつて頓宮という岡山理大からきたスラッガーがいた。正隨という大阪桐蔭で4番を張っていた選手もいた。まだ大阪桐蔭から六大学などには誰も行かなかった時代だ。

あのころの亜細亜は迫力があった。2死1塁でもそんな彼らが打席に立つと相手投手陣はビビったものだ。だが今はどうだろう・・・・

そんな素晴らしい選手が入ってこないからバントばかりさせるのか、あるいはバントばかりさせているからそんな選手が入ってこないのか・・・・

もちろんそんなことはボクにはわからないがここまでこじんまりとしてしまった亜細亜の魅力は半減したように思う。

岡留君を継投していた松本健吾君は6回、エラーがあって2死1塁から2本の安打を浴びて1点を失い降板した。松本健吾雲は4回を投げ被安打2,奪三振3,自責点0だった。

國學院は先発の池内君が5回までを投げると武内君と楠茂君で2イニングずつを担当し両者で被安打1に抑え4−1で勝利した。

國學院を上回る8本の安打を放った亜細亜は打線がつながらず、7安打だった國學院は安打が出たイニングではすべて得点した。そして12月並みの冷え込みのなか2時間57分の長い試合を國學院が制した。



2021年10月22日 東都大学野球秋季リーグ戦 第5週1回戦(於 明治神宮野球場)
國學院
120 001 000 = 4
010 000 000 = 1
亜細亜

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