金魚鉢から出られない金魚と
地球から出られない私たちと。
深堀隆介
〜金魚鉢、地球鉢〜
@神戸ファッション美術館
どちらかというと夏向きの展示でしょうか。
特に会場最後の金魚すくい屋台の大規模インスタレーションには
ここ2年お目にかかれないかつての夏祭りの賑わいを思い出しました。
作者の深堀も、製作に行き詰まったときふと目がいった金魚は祭りで持ち帰ったものだったといいます。
美しいと感じ、升に流したアクリルに描いて重ねて。
その「金魚救い」から生まれた《金魚酒》は20年を経て無二のスタイルになりました。
真横からみると姿を消す平面でありながら底に影を落とす不思議さ。
ゆらゆらと透けるヒレから描いてゆく。
その昔 生活のために描いては原宿の店に卸していた
というTシャツ、今となってはお宝ですね。
ショップで売っているモノクロ金魚柄のライトコートは
いまや3万円超でしたから。
万年カレンダーもあります。
11月7日まで。
12月2日より上野の森美術館に巡回。
https://www.fashionmuseum.or.jp/special/riusukefukahori/
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隣接する「神戸ゆかりの美術館」では
絵本作家ミロコマチコの展覧会。
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