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2021年09月27日00:19

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京都グラフィ2021

京都で街中を巡りながら鑑賞する国際写真展、
コロナウイルスに注意しながらの開催です。
テーマは『ECHO』


まず向かった二条城。こんなに空いているのを見たのは初めてです。
お馴染みの京都グラフィの赤い幟旗もなく、一般客には閉められた門から
イベント参加者のみ、場内に入れていただきました。

二条城で展示していたのは5人のアーティストです。
東日本大震災とそれに伴う原発事故から10年となる今年、各々のオマージュ。

最も強い印象を受けたのは
◆ダミアン・ジャレ&JR『防波堤』
オペラ座の9人のダンサーの映像作品です。

フォト


これは最後のシーン。
重なりあうように横たわる人々。ただ1人宙を見つめる彼女の目の先は。

それに至る前のシーン。スローモーションでありながら激しい動きに
抱えるようにまわされていた腕は肩から外れ、
繋がれていた手も離れていきます。

◆片桐功敦
2年間相馬に移住した華道家。
二の丸御殿台所入口におびただしい除染土のパックを積み上げ、
そこに秋の草花を活けてみせます。
フォト


何本もの柱に添えられた「そこに咲いていた花」。
柱がでこぼこなのは津波に流されたせいかと思ったら、
置き去りにされた家畜が小屋の柱を齧りながら餓死したあとと知って絶句。

原発収束作業に携わる作業員と現在のコロナ渦の医療従事者の消された「個」に共通点をみる小原一真。

4代目田辺竹雲斎は、竹で編み上げる巨大なオブジェに前作の材料を極力使い環境負荷を減らすことを実践しています。

以上に東南隅櫓のリシャール・コラスの震災1ヶ月後の生々しい声と写真のコラボを加えて
『ECHO of 2011』と題されていました。

他の会場で楽しかったもの。

◆ンガディ・スマート
四条河原町のフライングタイガーコペンハーゲンの3階。
この会場造りは素晴らしかった。白木の木材を積んで曲面の壁を作り、そこに作品を掛ける。
作品もお祭りの伝統衣装やドラァグクイーンのどカラフルで面白い。

◆MIROIRS〜Manga meets CHANEL
『約束のネバーランド』の白井カイウと出水ポスカがココ・シャネルの生き方や作品、本人のポートレイトからインスパイアされたオリジナルマンガ作品を帯屋の誉田屋源兵衛の壁いっぱいに展開。
「全くのお任せ」とはCHANELも太っ腹。

◆デイヴィッド・シュリグリー
フォト


英国アーティストがルイナール社を見学して表現。
ここのシャンパン×アートの展示はいつも宣伝を越えて素敵。

今年は、密を避けるため、パスポートチケットが一日券でなく会期中ずっと有効です。

生憎の小雨で鴨川デルタと疎水記念館を見逃したので、会期中にもう一度行ければ…



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