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2021年06月27日15:53

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かわる かかわる SMoA

もうね、滋賀県民になろうかと思います。

Soft Territory
かかわりのあわい
@滋賀県立美術館
フォト



4年という長期休館を経てリニューアルした美術館、オープンの日に来ています。

滋賀県美館長には今年1月1日をもって保坂健二朗(前東京国立近代美術館主任研究員)さんが就任されており
そのニュースに接したときには、今年一年 自分にとってこれ以上の嬉しいニュースはない、と確信したほどでした!

もっとも保坂さんは"館長"という役職名より"ディレクター"と自称されています。

そして名前にこだわるのは美術館自体も同じで
リニューアルとともに
「滋賀県立近代美術館」→「滋賀県立美術館」
となりました。
コレクションや企画の幅ひろさからすれば「近代」はなるほど要りませんね。

そしてその目指すもの。
ステートメント"CALL"によれば
・Creation:創造の場に寄り添う
・Ask:常に問いかけの姿勢をもつ
・Local:地域や地元と繋がる
・Learning:1人ひとりの学びに貢献するプログラムを実施する

当初の妹島和世と西沢立衛のSANAAによるハード面の計画が消えてしまったのは残念ですが
必ずや新しいディレクターのもと、ソフト面の充実は期待できることでしょう。

UMAによる新しいマークとサイン。
フォト


積み重ねてきた歴史+新たに動き出す=「かさなる とびたつ」がコンセプトです。

時節柄、華やかな開館式典とはいきませんでしたが
保坂さんと滋賀県知事がご挨拶されたあと、
早朝からやってきた入場者たちには お2人からトートバッグが手渡されました。

地元に愛されてますね。
保坂さんも「当館の自慢はキッズスペースと授乳室」、「リビングルームのような美術館に」とおっしゃっていました。

滋賀県美は瀬田の広大な文化ゾーンに図書館等とともにあり
今は本当に新緑がきれいです。
日本庭園、鯉の泳ぐ池、茶室。
桜や花菖蒲、藤に紅葉と四季折々に楽しめます。
イメージ的にはDIC川村記念にも似てるかなあ。

屋外彫刻には、夏至の正午に影が消える、という山口牧生の作品もあります。
今年は終わったばかりですが。

*****

さて、展覧会。
企画展は12人の若手現代美術作家の展覧会です。

個人的にものすごく好みの展覧会でした。

写真(いずれも部分)の作者は左上から
フォト


・度會保浩
・西川礼華
・藤永覚耶
・石黒健一
・藤野裕美子
・薬師川千晴

ほかに
・井上唯
・井上裕加里
・河野愛
・小宮太郎
・武田梨沙
・松延総司

これからアーティスト参加のスペシャル・ナイト・ギャラリーツアーです。
いってきます。

8月22日まで。
https://www.shigamuseum.jp/exhibitions/196/
*****

収蔵作品展では
重文・桑実寺(くわのみでら)縁起絵巻(1532)を前後期で巻替展示。
将軍足利義晴が発注、
詞書は三条西実隆、
詞書清書は後奈良天皇、
絵は土佐光茂
という素性の稀有な作品です。
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