mixiユーザー(id:2391655)

2021年06月09日23:56

65 view

神宮スズメの独り言2021春〜56〜名門校の春

関西の名門である関西学院。関西をアルファベットで「KWANSEI」と表記するのは関東で言えば立教を「RIKKIO」と表記するのに似ている。

「かんせい」ではなく「くわんせい」、「りっきょう」ではなく「りっきお」と発音させるこだわりは同じミッション系プロテスタントの大学によるこだわりなのか・・・・

関西でも古い歴史を誇る関学野球部の神宮での戦いは57年ぶりのベスト8がかかる試合となった。相手は国際武道大。

いまや東海第二大学と化した国際武道大。DH制のこの大会で10人の先発メンバーにおいて東海大系列高校出身者が7人を占める。残るは銚子商の宮内君と享栄高校の籾山君。そして先発投手であり甲子園100回大会での横浜のエース板川君だった。

その板川君は完ぺきな立ち上がりを見せた。いきなり2者連続の見逃しの三振。3番打者も平凡な外野フライに取った。だが、2回。先頭の杉園君を安打で出すと、高波君の打球はエンドランがかかった投手強襲の打球。走者がスタートを切っていたため2塁手はベース方向に移動しておりこの速い打球は併殺になると思った。だがその打球は板川君の足を直撃。ボールは方向を変えてセカンドの定位置方向の転がりライト前に抜け、走者は1・3塁となった。

板川君はベンチで治療を施しマウンドにあがり次の打者を三振。さらに内野ゴロ併殺にとってこの2回は凌いだ。だが、3回3つの四死球で1死満塁とされると高いバウンドの3塁内野安打で1点を失う。しかしその後は内野ゴロ併殺で凌ぐ。だがこれが限界だったのだろう。

4回には2者連続ストレートの四球。ここで板川君は降板した。あの打球の影響があったのだろう。少なくとも1回の投球とは全く違っていた。

3年前の甲子園で横浜と金足の試合をボクは甲子園で見ていた。吉田輝星に2ランを打たれ、8回にも3ランを浴びて逆転負けしたあの夏。ボクの目には焼き付いている。あの試合の勝ち負けなどどうでもいい。あの夏の思いをどこまで持ち続けているかだ。第一試合に出た桜美林の河原木君もいた。プロ入りした万波君もいた。法政で活躍する斎藤大輝君もいた。みんな同級生だ。そしてこの板川君が武大にいることをこの大会の1回戦で見るまでボクは知らなかったのだ。

だからこそあの熱かった夏の思い出とともに活躍を祈ったのだったが・・・

板川君はその後調子は上がらなかった。やはり打球直撃の影響があったのかもしれない。4回は先頭打者から連続四球。何とか無失点に凌ぎその裏武大は相手エラーも絡んで2−1と逆転した。だが5回、2者連続ストレートの四球を与えて降板。

どう考えても万全な状況ではなかったのだろう。あの甲子園の夏。悔しい負けを喫した。そしてこの大会、あの時の横浜の板川だと主張したかっただろう。だが、好調な立ち上がりを見せながらも不運な負傷も影響したのかもしれない。

しかし、その後、武大は逆転し試合を優位に進める。4回には犠飛と藤本君のタイムリーで2点、6回には再び藤本君の2ランで4−1とリードを広げたのだ。

板川君は敗戦投手の責任も回避した。

だが、その板川君をリリーフした山本君、そしてエース格の原田君が崩れた。この3人がリグ戦で主戦を務めてきた投手だ。そこで8回に5点を失った。1死から安打を許すと石井君に本塁打を浴びた。ここでもまだ4−3とリードしていたのだ。当然無走者だ。

そこから4つの四球と2本の安打を許しこの回5点を失った。6−4・・・・

逆に8回の裏には無死から2連打でチャンスを作った武大はその後は凡退。9回も三者凡退に倒れた。

武大は関学の攻撃に対して3つの併殺を取った。だが、いくら12安打を放とうが14もの四死球を与えて勝てるほど全国は甘くはなかった。

関学はベスト8進出、明日は東京六大学代表の慶應と対戦する。関学の勢いと温存した智弁和歌山出身の黒原投手は楽しみである。



2021年6月9日 第70回全国大学野球選手権 2回戦(於 明治神宮野球場)
関西学院大
001 000 050 = 6
000 202 000 = 4
国際武道大

1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2021年06月>
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930