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2021年04月17日20:58

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神宮スズメの独り言2021春〜14〜東大ファン

開幕週の1回戦で昨シーズン優勝の早稲田を相手に5−0から1点差に詰め寄り、2回戦では0−0と引き分けた東大。投手を小刻みに継投し粘り強く戦う。井手監督が2019年に就任してからの戦術だ。これがうまくはまると相手チームはなかなか打てない。変則投手が多いため慣れてきたらもうマウンドにはいないのだから・・・

東大の今日の先発はエースの3年生井澤君。昨年から第一先発を任され試合を作る力がある。

相手の明治は開幕週では試合がなく今季初登場。いつ雨が降り出してもおかしくない天候の中、待ちに待ったファンがなにがしかの紫色を身に着けてやってきた。20人近い人たちが揃いのタオルを前に掲げバックスクリーンを背景に記念撮影をしている団体さんもいる。揃いの明治のジャンパーを着たグループは雨を避けるためか十数人が2階席に移動してきてさらにそのグループの人数は増えた。

明治は六大学一のノリがいい応援団だ。何せよ、あの応援の振り付けを全部覚えるのは大変な能力が必要だ。単に応援歌の歌詞を覚えるだけではない。複雑で運動量が一番大きいのが明治の応援スタイル。

開幕週で早稲田を相手に0.5ポイントを獲得した東大を初登場で迎え撃つ明治はこの応援に応える。ただ・・・・

初回、先攻の明治は先頭打者の陶山君が初球を打ってショートゴロエラーで出塁。次の村松君の打席で初球から盗塁。しかしタッチアウトにされた。そして村松君は内野フライ。3番で主将の丸山君は見逃しの三振に倒れた。

東大はまだまだ早稲田戦の勢いが残っていると思った。東大を舐めると痛い目にあうぞ、早稲田のように、と・・・・

明治の先発は背番号11の竹田君。明治の11番と言えば川上憲伸さんを筆頭に野村佑輔、山崎福也、上原健太、斎藤大将、そして昨年の入江大生らがドラフト1位指名され、当然のようにプロ入りした柳裕也や森下暢仁が主将で背番号10を背負った時の11番の星知弥や伊勢大夢もドラフト指名されている。

この竹田君の背番号11は彼にとっても大きなものだろう。明治は竹田君が1回裏の東大の攻撃を三者凡退に抑えると、2回の表の明治の攻撃では昨年1年生時から活躍を続ける上田君が左中間に2塁打。上田君が3塁強襲の安打で続くと篠原君は左中間スタントに運んだ。3回にも陶山君の2塁打と村松君の3塁打で1点を追加。試合を優位に進める。竹田君は東大を4回まで無安打1四球に抑える。先週も無安打試合を見たばかりだ。今週は竹田君というセンバツ準優勝投手に相手は東大。だが、今年の東大はそうはいかない。明治は5回にも2点を追加したがその裏東大は水越君がきれいにセンター前にはじき返して初安打。その後水越君は同じようなセンター前安打と流し打ちのライト前安打を打って今日は3安打を記録した。

捕手の松岡君は3つの盗塁を差した。4つ目は許したがこれは投手が足を上げる前にスタートを切られて完全に盗まれたもので捕手はどうしようもない。1番の陶山君を2度刺したし、1死1・3塁からの1塁走者上田君の盗塁も3塁走者には目もくれず2塁へ送球してのアウトだった。

先週の早稲田戦での大健闘に対して今日の明治には大敗。ああ、やっぱり東大は大したことないや・・・・

そんなことは全然思わない。今日は井澤君が崩れて試合を作れなかった。そこでリズムをつかむ前に試合は壊れただけだ。それでも明治の誇り高き11番から3安打を放った選手がいる。いくらでも走れると思っていた明治の俊足選手の盗塁を3度もアウトにした捕手がいる。みんなの力が結集したら・・・

いつもうまくいくはずはない。甲子園に出た選手などいないし、ましてやプロを目指す選手だっていない。そのようなチームが戦うのだ。今日はうまくいかなかったが今後うまくいくと思わせるようなプレーは随所にあった。

六大学一の熱狂的でノリのいい明治応援団に対して、OBでもなく親族関連でもまったく関係のない人がもっとも多く応援するチームが東大だ。

そしてそんな東大をリスペクトする六大学ファン。六大学の魅力の一つである。



2021年4月17日 東京六大学野球春季リーグ戦 第2節1回戦(於 明治神宮野球場)
明治
031 020 401 = 10
000 000 000 = 0
東大

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