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2021年03月20日22:57

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ミケル・バルセロ

1957年スペイン生まれの現存作家。
"はじめまして"の画家かと思ったら、2017年の京都グラフィにおいて二条城でパフォーマンスをしていたのでした。
そしてその際対談した小林康夫のポートレイトも出ています。

フォト



ミケル・バルセロ展
〜海と大地から生まれた芸術家〜
@国立国際美術館

会場入口外にある巨大なブロンズ像
◆マッチ棒
◆カピロテを被る雄山羊
にまず圧倒されます。

最初のコーナーには大作
◆細長い図書室
オレンジ系の色が使われているため夕日に包まれているような印象。
ドローイングのようでいて技法は"ミクストメディア"。
厚く盛り上げられたカンバスに様々な素材が貼られているのです。

横のコーナーではパフォーマンス映像が見られます。
例えば屋外で、パスカルコムラードの音楽に合わせて白い画面に水で絵画を描いていき、蒸発して消えるのまでも見せる。
絵画とは儚いものです、という。
かと思えばアフリカでは先史時代の壁画を思わせるものを粘土質の壁に手で描いて(掘って)いくパフォーマンス。

そう、彼の作品には圧倒的な素材感と勢いがあるのです。

全画面絵画である
◆小波のうねり
では画面の右からと左からの印象がかわり
◆事象の地平
は世界の始まりなのか終わりなのか。

◆水浴する人たち
◆開花
のような紙作品では神かと思わせるような人間の植物的要素が描かれているし

◆COVIDのノート(2020)
からはこれからどのような作品が?という期待をもたせます。

5月30日まで。
関連グッズは図録のみ。
https://www.nmao.go.jp/exhibition/2021/post_miquel.html

*****

常設展示は

見えるものと見えないもののあいだ
1歴史/記憶/物語/時間
2イメージの向こうに

まずは米田知子の13作品を一挙展示。
眼鏡を通してその所有者に関連するものを見せるシリーズ。
フォト


・フロイトの眼鏡ーユングのテキストを見る
・マハトマガンジーの眼鏡ー「沈黙の日」の最後のノートを見る
・藤田嗣治の眼鏡ー日本出国を助けたシャーマンGHQ民政官に送った電報を見る
etc.

締めくくりはなんと
ウォルフガング・ティルマンスによる大阪インスタレーション(2015)の再現。
懐かしい。

その中間
杉本博の「海景」3点「劇場」3点
須田悦弘の「雑草」
のある空間もよかった。
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