PARCO。
アートのSEIBUは健在。
最果タヒ展
〜我々はこの距離を守るべく生まれた、夜のために在る6等星なのです〜
@心斎橋PARCOイベントホール
詩人の展覧会をいくつ見たことがあるだろうか。
吉増剛造(2016@東京国立近代美術館)
谷川俊太郎(2018@オペラシティ)…
規模は小さいけれど、今の時代に相応しいインスタレーションだった。
文字を刻むスマホの展示がある。
もとより最果氏はスマホで作品を作るので
詩が産まれる瞬間にたっているような気持ちにさせる。
前室には、アクリルで作られた詩句が
光を透して白い壁に透明な文字の影を落としていたり。
中心となるインスタレーションは、無数のモビールに吊るされた
白黒の不定形の紙片の表裏に詩句の断片が記された部屋。
人の動きや空気の対流でゆらゆらとする言葉たちは
ときに本来の作品とは違った思いがけない文字列を作り出す。
まさに揺らめく詩。
作品の捉え方が読み手によって揺らめくさまを表しているような。
初日とあってアートデイレクター佐々木俊氏とご本人(リモート)のトークイベントが行われていた。
そういえば最果氏の詩集は見るアートでもあったな。
グッズ。
クリアファイルもポストカードも透明な支持体で作られている。
モビール作品を思わせる3枚組の「しおり」には
表裏別々の詩句が記されている。
「正しさ編」より「優しさ編」が好み。
3月21日まで。
https://art.parco.jp/eventhall/detail/?id=579
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