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2020年11月22日00:23

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石岡瑛子

これはすごい。
観るのに4時間近くかかりました。

石岡瑛子
〜血が、汗が、涙がデザインできるか〜
@東京都現代美術館
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1938年東京生まれのアートディレクター、グラフィックデザイナー、デザイナー。
藝大卒業後、資生堂入社。
前田美波里を使ったサマーキャンペーンで社会現象を引き起こし
独立後はパルコや角川書店で歴史的な広告を展開。
そういえば70年の大阪万博ポスターも担当しているのですがそれが些細に思えるほどの作品数。

入口からずっと石岡のインタビュー音声が流れていますので、目も耳も忙しい。

さて、80年代にはアメリカに渡り、
マイルス・デイビスの《TUTU》でグラミー賞をとるわ、
フランシス・コッポラの《ドラキュラ》衣装でアカデミー賞をとるわ。

ソルトレイクシティオリンピックのユニフォーム、
北京オリンピックの開会式衣装。
あ、衣装関係はアイデアスケッチから実物まで展示されています。

最近解散してしまった(泣)シルク・ドゥ・ソレイユの衣装を手掛けたこともあったのですね。

日本での公開がかなわなかった映画《三島》(由紀夫)では美術監督。
ジョージ・ルーカスとフランシス・コッポラが製作総指揮だったという(監督はポール・シュレイダー)この作品
日本版が出ないかな。
現代美術館の再現展示も金ぴかですごかったですが。

オペラ関係。
興味深かったのは、まず三枝成彰の新作《忠臣蔵》。
衣装が豪華に日本的なのに対して舞台装置は抽象的でシンプル。
欧米の観客の創造力に訴えかけます。

圧巻だったのは《ニーベルングの指輪》。
27体の衣装がずらり。
例えばブリュンヒルデは《ワルキューレ》では翼をつけたメタルな姿、
《ジークフリート》では真紅のドレス、
《神々の黄昏》では胸元のあいたドレス。

オペラや映画の展示では各々に実際の映像も流れていますので、それを観るのも楽しい。

ターセム・シンの《落下の王国》の映像もよかった。
監督が構想を24年練り、背景は世界遺産でCGなし。
石岡の衣装も映えます。

ターセム・シンとの最後のコラボ映画《白雪姫と鏡の女王》
(ジュリア・ロバーツが継母の妃、
リリー・コリンズが姫、
アーミー・ハマーが王子)
はショップ脇でもメイキング映像を流していました。
新しい「戦う姫」だったようですね。みなくては。


2月14日まで。
図録は予約受付中(来年発行)。
グッズは12月初旬から揃うようです。
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/eiko-ishioka/

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