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2020年11月07日21:02

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角川武蔵野ミュージアム

本を愛する者の楽園。

角川武蔵野ミュージアム
(ところざわサクラタウン)
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プレオープンに参加し損ね漸く行くことができました。

建物は隈研吾です。
住宅街を抜けるとホレボレするような美しいシルエットが現れました。
全体を撮ろうとすると電線やイベントのぼりが画面に入り
近寄ると画面からはみ出す。

なんとか画像を納めて敷地に入ると
仮設イベント前に人がいっぱい。
ANIME CAMP 2020…?
気にせず建物に沿って左に回り、ミュージアムの入り口へ。

入口ホールには会田誠のアマビエ像がどーん。
奈良美智の《PEACE HEAD》もありました。

5階建てです。

1階…グランドギャラリー、マンガライトノベルライブラリー
2階…チケットブース、ショップ、カフェ
3階…アニメミュージアム
4階…エディットタウン、 エディットタウンミュージアム、荒俣ワンダー秘宝館、ワークショップルーム、レクチャールーム
5階…武蔵野回廊 武蔵野ギャラリー、レストラン

5階から入って武蔵野ゆかりの書架を見ました。
武蔵野樹林、雑木林、郊外、川…

壁にはカミーユ・コローの《修行僧が読書する森の川辺》
という素敵な絵がかかっていますが、残念ながら本棚が思いきりガラスに映って見にくいこと…

と、「始まるよ、急いで!」という早足のグループにつられてとりあえず4階に降りると
プロジェクションマッピングが始まるところでした。

映像が投影されるのは2フロアぶち抜きの書架《本棚劇場》です。

そこで、今特集展示している森村誠一の本にピンスポットが当たると《人間の証明》《野生の証明》の映画から懐かしの場面と台詞が。
最後のキメは当然有名なコピー
『読んでから見るか 見てから読むか』。

明るくなってから改めて本棚劇場を見上げます。すごい。
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棚のあちこちに設けられた画面には本と映画のコラボ作品が次々と。
『時をかける少女』『リング』『涼宮ハルヒの失踪』『犬神家の一族』『僕らの七日間戦争』…
その度にQRコードから観覧者がコメントを書き込んでいきます。これは楽しいですね。

順路を逆行していたのか?と気づきましたがまあいいでしょう。

「劇場」から更に本棚は延々と続きます。
『エディットタウン』です。

9つのブロックに分かれた本の海。

1 記憶の森へ
2 世界歴史公園文化集
3 むつかしい本たち
4 脳と心とメディア
5 日本の正体
6 男と女のあいだ
7 イメージがいっぱい
8 仕事も暮らしも
9 個性で勝負する

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ワクワクするような分類です。
それぞれのコーナーは本が背を向けてただ並んでいるのではなく、小物と楽しげにディスプレイされていたり、所々にはインタビューや対談映像が流れていたり。
気になった本はそこここに置かれている椅子に座って読むことができます。
読んだ後の本はワゴンに置いておけばスタッフが戻してくれる。

私が一番長い時間を過ごしたのは
《イメージがいっぱい》
のコーナー。

そこだけで4000冊の本があります。

細分化すると
01.詩と歌と詞
02.幻想力とファンタジー
03.美の造形
04.モダンアートの消息
05.建築モダニズム
06.写真は語る
07.ミュージックワールド
08.舞台のウチとソト
09.映画に恋して
10.モード/ファッション

この中でお察しのとおり目がいったのは《04.モダンアート》。

それが更に細分化されていて
01.野獣と色彩
02.ベルエポックの華たち
03.ピカソはピカソ
04.1920年代の芸術革命
05.デュシャンとマン・レイ
06.抽象とアヴァンギャルド
07.彫刻家の挑戦
08.ポップアーティスト
09.概念と元年で勝負する
10.身体化と体験化
11.アート・ビジネス
12.コンテンポラリーアート
13.落書きインスタレーション

選者がプリツカー賞の事典とともに紹介していたのはこちら

『パワーズ・オブ・テン』
〜宇宙・人間・素粒子をめぐる大きさの旅〜
(日経サイエンス社)

こんな本も"イメージ"に分類されているのです。



そのほか小さなギャラリーで生物のスケルトンなアクリル標本の美しさに見とれたり、

荒俣宏さんの博物コレクションや貴重本コレクションが見られたり。

まあとにかく、何度通っても新しい発見と読みたい本が見つかりそうなところでした。

https://kadcul.com/
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