DIRT RALLY 2.0 初心者のためのデフのセットアップ
デフとは何か?車が発明され、その後デフ(デファレンシャルギア)も発明されたのだが、現在でも、その初期のデフが使われている。それがオープンデフ。
デフの役割
車がコーナーを曲がる時、内輪と外輪では、走る距離が変わる。動力輪を直結していると、非常に曲がり難くなり、車は直進しようとして強いアンダーがでる。そこで、内輪と外輪の回転差を自動的に修正する装置が発明された。それがオープンデフだ。その結果、車はコーナーをスムーズに曲がるようになり、現在に至っている。市販車の多くは、動力軸にオープンデフを装着している。普通の走行では、オープンデフでも問題はないのだが、スピードを競うレースシーンでオープンデフに支障が出るようになる。デフの問題は、競技車両に限った問題、と言ってもいいかもしれない。ハイスピードでコーナリングを行うと、車には強い遠心力がかかり、荷重がアウト側の外輪に移動し、内輪が浮くようになる。内輪が浮くとグリップが失われ、オープンデフの場合、その内輪が空転するようになる。すると、路面と接地している外輪が回らなくなり失速する。つまり、オープンデフの場合は、片方のタイヤが空転すると、片方のタイヤにパワーが伝わらなくなるのだ。スタックした車でよく起こる現象で、片輪が埋まり、片輪が浮いて空転を始めると、車は動かなくなる。昔の未舗装路では、よくあった光景だ。今の日本では、ほとんど見かけない。ラリーのような荒れた未舗装路(グラベル)を走るレースでは、オープンデフだと、たちまちタイヤの空転による失速が起こってしまう。そこで、考えられたのが、デフを締めるという発想だった。デフの中に粘度の高いオイルを入れてみたり、締め付けてみたりと、試行錯誤の結果、LSDが登場する。リミテッドスリップデフだ。ギアを嚙み合わせるのではなく、圧着による抵抗を利用してデフを作動させる。適度に滑るのでスリップデフという。現在では、加速でどのくらい滑らせるか、減速でどのくらい滑らせるのか、など、設定できるように進化している。
LSDは、アクセルオンで、圧着し、差動を抑える働きをする。左右のタイヤのどちらかが空転し始めた場合もLSDが効いてデフを締めるので、路面と接地しているタイヤも回転する。アクセルOFFでの慣性走行の場合は、LSDの締めは緩められ、スムーズな差動になる。LSDのセットアップのコツは、アクセルオンで、しっかり効かせると同時に、アクセルOFFの時に、スムーズなコーナリングができるようにセットアップすることだ。FF、4WD、RWDによってもセットアップは変わるし、ドリフト走行なのか、グリップ走行なのかでも変わる。車の種類やプレイヤーのドライビングスタイルに合わせるようにセットアップする必要があるわけだ。
FFの場合のデフのセットアップ
FF車には、フロントにLSDが付いている。このデフを締め過ぎると、強いアンダーになる。それでなくても基本アンダーなのに、さらにアンダーが強く出る。FF車のデフは、デフォのままの方が良いと思う。デフをオープン寄りにして、曲がりやすくするのも有りだ。
4WDのデフのセットアップ
4WDも基本はアンダーなのでフロントのデフは、デフォのまま、フロントデフは、締め過ぎない方がいいと思う。やはりアンダーが強くなって曲がり難くなる。リアは、かなり締めても大丈夫。リアデフを締めると車がマイルドになってリアの急激な流れが治る。4WDでスピンが多いプレイヤーは、リアデフを締めてみるのも手だ。基本は、デフォでOKだと思う。Gr.Bなどの車で、暴れるようなら、リアデフを締めてしまう。ちなみに、イニシャルトルクは、慣性走行時のデフの締め具合になる。FFや4WDでは、イニシャルトルクはデフォのままでOKだが、RWDの場合は変えた方がいい場合がある。
RWDのデフのセットアップ
ラリーでの走行は特殊なので、サーキット走行とは大きく違う。RWDで荒れたグラベルを走るわけで、普通のセットアップでは走れない。まず、路面が荒れているので、左右のどちらかのタイヤが浮いている場合が多い。常に差動を起こしている感じだ。そのため、オープンデフにすると、非常に走り難い。デフを締めないとまともに走れない状態。デフロックでもOKではないかと思う程だ。RWDのリアデフを締めることで、車の挙動は、かなりマイルドになる。加速も減速もイニシャルトルクも締める。RWDの場合は、それでもリアは流れ出す。DR2の場合、いっぱいに締めても、デフロックにはならないので、差動は機能する。
デフの効きは、パワーによって変わる
低馬力の車は、締め過ぎると差動が鈍くなって、曲がり難くなるが、パワーのある車の場合は、強く締めてもしっかり差動する。そのため、狙った差動にする場合、車によって数値が変わる。
デフを開ける場合
アクセルONで、アンダーが出過ぎる場合、加速側のデフを少し開ける。
減速で曲がり難いと感じる場合も、減速側のデフを開ける。
慣性走行で、曲がり難いと感じる場合は、イニシャルトルクを下げる。
デフがオープン寄りになるので、車は曲がりやすくなる。ただし、荒れた路面には弱くなる。
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