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2020年09月22日13:24

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アーティゾン美術館

コロナ禍でリニューアルオープンを見逃していた美術館。
ようやく行って来ました。

【予約制】
いまの社会状況では仕方ありませんが、これが悩みどころ。
とりあえず行くと決めた日の行けそうな時間に申し込みました。
変更が一回でもできるというのは本当に助かります。

入口に検温とチケットブース。
結構当日券の方もいるな…そうですよねえ。美術館なんて
「さようしからば」でなくふらっと空き時間に行くものでしたよね。

しかし、ということはショップやカフェだけの利用についても入館券が要るということか…
ここでかつてのカフェ・ジェルジェットを懐かしく思い出しました。
サンドイッチ美味しかったな。
壁面にあった長谷川路可のフレスコ画はどうなったんだろうか。
気を取り直して6階展示室へ。

【鴻池朋子・ちゅうがえり】

展覧会タイトルを聞いたときは?と思いましたが
フライヤーに全て書かれているのですね。当日初めて手にして嬉しかった。
展示室中央に半円形の空間とスロープがあるという展示構成からして面白い。

スロープ自体はベニヤむき出しで頂上から滑り台で降りるという楽しいもの。
半円を描く壁には襖絵、壁外の足元にはジオラマシリーズなど。

大作
◆ドリームハンティンググランド(2018)
は情報量が多く、いくら見ても見飽きません。
これをめぐって「みる誕生 鑑賞会」が開かれたら面白かったでしょうね。
中止が残念です。

制作の過程や裏側を見せてくれるような写真・メモ・過去の著作やインタビューを集めたコーナーは大変興味深く見ました。
「実際の空間やその建物を何度も何度も見ていると、そこにあるルールのようなものが見えてくるので、それを見つけられさえすれば、作品/展覧会はほとんどできたも同じ」(村井まや子氏との対談より)

好きだったのは
◆竜巻Tornade(2020)
フォト


28枚の竜巻リトグラフがずらり。
右下に小さな印刷?紙片。
ひょっとしてこれから着想を得たのでしょうか。

今回の展覧会は石橋財団コレクションと現代美術家のコラボレーション企画第1回目なのだそうですね。
会場に コロー/クールベ/シスレー が並んでいました(これは美術館側の選択だそう)。
これからも面白くなりそうです。

興奮冷めやらぬなか、5階へ。

【Cosmo-Eggs 宇宙の卵】

第58回ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館展示の帰国展。
これが見たかった!
フォト



ビジュアル的にはフライヤーのとおりなのですが、わからなかったのは「音」です。


会場入口には参加したアーティストの紹介。
服部浩之 キュレーター
下道基行 美術家
安野太郎 作曲家
石倉敏明 人類学者
農作文徳 建築家

続いてビジュアルの中心となる「津波石」の画像と資料を見ながら
実際の会場を縮小再現した展示の中へ。

現地では英語で刻まれた太古の伝説を日本語訳で読みながら
大小のリコーダーか自動的に送り込まれる空気によって奏でる音(ゾンビ音)をききました。
中央の風船ソファも実際に座ってみると予想以上の感触で他の人の動きもよく伝わります(接触禁止になっていなくてよかった)

壁にずらりと貼られた2018年3月から2020年までのタイムライン。
コンペから開幕、帰国展までの長い道のりには感動してしまいました。
みてよかったです。

【所蔵品展示】

名品揃いの石橋コレクション、お帰りなさいという感じです。
建てかえ期間中の各国各地、まわって色々な人に見ていただけたことはよかったでしょう。

そして今回は新収蔵のパウル・クレー(1879-1940)の一挙公開がみどころとなっています。初期と晩年のこちらがよかった。
◆庭園の家(1919)
◆重さと軽さ(1937)
フォト




10月25日まで。
http://www.artizon.museum/collection-museum/exhibition

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