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2020年06月24日09:36

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ドローイング練習法

ドローイング練習法
 心臓疾患の影響で、手先、足先の感覚がなくなり、手も思うように動かなくなったのだが、幸いにも絵を描くのには、影響がほとんどなかった。手先で絵を描いているわけではないので、最初から、これは分かってはいたが、実際、ドローイングをしてみても疾患前とさほど変わらなかった。絵を描く場合、主に腕を全体的に動かして描くわけで、手先で絵を描こうとすると上手くいかない。これは、器用、不器用、ハンデに関係なく、絵を描く場合の基本的なことだ。つまり手首をあまり動かさないのだ。手先は、筆や鉛筆を、ただ持つだけ、絵を上手く描けないと思っている人は、手首を動かして描いているのかもしれない。手は、筆記具を持つだけなので、手に括りつけても描ける。つまり指先の感覚の無さは、影響がほとんどないわけだ。この辺りに、絵を描くコツのようなものがあるのかもしれない。
 クロッキーをやっている人は多いと思う。特に、漫画やアニメ系の場合、クロッキーでの早描きは必須で、かなり描きまくる人もいるだろう。最初は、お手本や、実際のモデルを見て描くことになる。漫画や、アニメの場合は、絵が、かなりデフォルメされるので、好きな漫画や、アニメーターの絵をお手本にして、描きまくるのが普通だろう。ただ、実際のモデルを描くクロッキーもそうなのだが、ある程度慣れてくると、自動筆記のように、見たら、それを自動的に手が描いてしまうようになる。いかにも上手くなりました、的な現象なのだが、実は、これが厄介な枷になる。成長しない原因にもなってしまうのだ。モデルや、お手本を見れば、描ける。だが、見ないと描けないわけだ。漫画やアニメのオリジナルの、つまり自分の絵を創造する段階に進む時に、お手本がないと描けないでは、困ることになる。つまり、お手本もモデルも見ないで絵を描ける必要が出てくるわけだ。そこで、モデルや、お手本を見ないで、クロッキーを描く練習を始める。特に、漫画や、アニメの方へ進みたいと思っている人は、この練習が役に立つと思う。まずは、お手本を見て、描いてみる。次に、お手本無しで、同じ絵を描いてみる。お手本を見て描いた絵と、お手本を見ないで描いた絵が同じレベルでなくてはならない。お手本を見ないと描けない場合は、ただ、見た目の形をトレースしてるだけで、絵の造形を十分理解できていない状態。お手本を見ないと、こんなにも描けないものかと、それまでのプライドがズタズタになるかもしれないが、レベルを上げるためには、この道を通らないといけない。一度、プライドを捨ててしまうことだ。写しから創造へと移行する時に、お手本があるわけではないからだ。お手本からの卒業だ。守破離の、破にあたる。守り、破り、そして、離れる。お手本に頼っている段階は、守破離の最初の守りの段階でしかない。ただ、お手本をしっかり学ぶことは重要で、ここを軽んじたら次の、破も離も上手くいかない。お手本を見て、モデルを見て、描くことは、決して無駄にはならない。お手本を見ないで、実際には、何も見ないで描くのだが、コツは、造形をしっかり捉えることだ。見た目の形ではなく、立体的な造形として空間的に捉える。そうすることで、千変万化するフォルムの変化に対応できるようになる。フォルムは変わるが、造形は変わらない。造形を抑えつつ、美しいフォルムを探し出していくわけだ。そうすると自然に、モデルやお手本無しでも絵が描けるようになる。映像記憶のように、画像として記憶するのではない。映像記憶をやってしまうと大量のメモリーを消費することになり、容量が足りなくなってしまうのだ。造形として記憶することで、映像を記憶する必要がなくなる。つまり、メモリーの量もさほど必要がなくなるわけだ。お手本を見て上手く描けたと悦にいっている鼻高さん、さあ、お手本を見ないで、同じように描けるか、試してみよう。
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