戦争で引き裂かれた男女の運命をソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニの当時のイタリアの二大スター主演で描くビットリオ・デ・シーカ監督作。
数年前にリバイバル上映された時も見ていて、今回は50周年HDレストア版なるバージョンにてのリバイバル上映。
これはメロドラマの最高峰。どうにもならない男と女の境遇に慟哭する。初めて見た学生の頃にも泣いたが、オッサンになって見ても泣ける。哀切なヘンリー・マンシーニの音楽が盛り上げる。
それはそれとして、改めて見ると編集の巧みさに驚いた。時空間を軽々と跳躍する見事なカッティング。ズームレンズの効果的な使用。記録映像のインサート。はためく赤い旗。技術面でも見事な映画だ。
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