mixiユーザー(id:6486105)

2020年06月16日20:38

290 view

頭が上がらない女子について

 昨日、(大怪我を負った詩人のご長男の)奥様と電話で話し、今なおコロナウイルスの余波を受けて面会謝絶という事態を知る。今週も一度、会えるかどうか不明ながらも着替えなどを持って病院へ行かれるらしい。それがいつなのかわからないので、ファクスでお見舞い状を書くことにした。いまやファクスなんてほぼ使用しないのだが、詩人のご長男宅ではメールじゃなくてファクスが主体。……わが家のファクシミリ機は何年前のものだろう。これが壞れたら、ファクスはもう買わないだろう。
 ファクスのテンプレートをネットで探してみたら、A4大の便箋風がマイクロソフトのHPにあったので、ダウンロードして罫線に沿って手書きをした。ファクスだからくっきりと読める字がいいので、極細マジックで書いてみた。最後まで書いて俯瞰してみたら、下手くそな字の人の硬筆練習帳みたいだった。
 これでも小学校時代、お習字塾に5年ほど通っていたんだがなぁ。2年生までは出身幼稚園の教室を借りていた前川先生というたいそう怖いかたが主宰されていた塾に通い、前川先生のご都合でお習字塾は閉鎖になった。3年か4年生に上がった頃、同級生の竹中明美が「私が習っている中山先生は偉い師範だから、もし風くんがお習字をやりたいんだったらオススメだよ」と紹介してくれた。
 結局、私は竹中明美に従ってその書道塾に通うことになった。語りたいのは書道ではなくて竹中明美についてだ。
 通っている小学校は当時、1クラス45人で1学年4クラスだった。毎年、クラス替えはある。竹中明美とは2度同じクラスになった。小学校時代、いちばん印象に残っているのが竹中明美で、その理由は、いつも私を鼻先で嗤い、鼻先であしらい、さらに「風くんは昨日も掃除をさぼってました」などと担任に告げ口をしたり、「少しは先生の言うことを聞きなさいよ」などと私に説教をする唯一の同級生だったからだ。
 竹中明美の通信簿こそ知らないけれど、聡明なことは認めていたし、自分と較べたら2学年か3学年くらい上の「おとな」だった。自分で言うのもなんだが、学業に限って言えば私は成績優秀で、竹中明美から馬鹿にされる謂われなどないはずだ。小学校5年だか6年だかで同じクラスだったとき、竹中明美から強い口調で叱責を受けたんだと思う。むかっ腹が立って彼女に襲いかかり、押さえ込んだことがあった。彼女のお腹に座って、「どうだ、まいったか!」というようなことを彼女に言った。竹中明美はまったく怖がらず、表情ひとつも変えず、「ホント、キミって馬鹿なんだね」と冷ややかにつぶやいた。
 私は言葉の意味がわからなかったのだが、なんか自分が過ちを犯していることを自覚した。後年のことだが、中学校2年くらいになって初めて人には「性」があることを知り、竹中明美が少しの恥じらいを含ませつつ私に「馬鹿なんだね」と言った理由がわかった。たぶん私は竹中明美に体当たりでも仕掛けて転ばせ、彼女の上に馬乗りになった。
 私が異性に対して暴力を振るったのは、唯一、その時だけだ。
 竹中明美は、私よりも遙かに字が上手かった。小学校代表で竹中明美と私は揃って何度か市レベルの書道展に出品したことがあったが、彼女は大きな賞をもらっていたように思う。
 小学校を卒業した時点で私は親の転勤に伴って西宮を離れ、さらに同窓会のようなイベントにまったく関心がないので、竹中明美とは100パーセント、縁が切れた。たぶん彼女は、私のことなんてとっくに忘れていることだろう。しかし私、年端の行かない女の子とは言え、暴力を振るっちゃったもんなあ。
 自分が大学生になった頃、風の便りで竹中明美は神戸大生だということを聞いた。
 やっぱりな。
(神戸大は東日本じゃあまり知られていないが、質の高い大学。ノーベル賞の山中伸弥も同大学)
 竹中明美はどれくらい綺麗な字の大人になったのか。畏れ多くてライバルなんて言えないが、私より3歩先あたりのレベルだったので、「仮想敵」としては最適かもしれぬ。
 悪口じゃないから本名で書いたった(笑)。TwitterやFacebookだったらこんなことは書けない。
 今日、谷口ジロー著『犬を飼う』の半分を読んだ。500頁の大部で13篇の短編が載っている。表題作は飼い犬の晩年、14歳を迎えた2月から亡くなった11月3日までの9カ月のエピソードをリアルに描いたコミックだ。
 鎌倉に越して来て28年。これまでに2頭の犬を看取った。2頭の犬も14歳で逝ってしまった。
 だんだんと歩かなくなる。そのうち、立ち上がる動作までもが緩慢になる。がつがつと餌を食べなくなる。吠えるエネルギーが失われ、痩せていく。最後には寝たきりとなり、目を見ても焦点が合っていないことが明らかにわかる。しかし、飼い主がそばにいると安心しているように見える。
 谷口ジローのコミック通りだ。
 夕方4時、ラズリと散歩に出た。最近、ラズリは散歩をあまり好まなくなってきた。保護犬なので、正確な年齢がわからない。譲られたとき、保護団体の仮母さんの獣医見たてで3〜4歳と言われ、私が行きつけの獣医で診てもらった際は5歳くらいじゃないか、と言われた。仮母さんに「ラズリ」と名付けられたボーダーコリーがわが家に来たのは2013年の2月だから、7年4カ月の月日が経った。いちばん若い推測でも10歳を超え、もし当時5歳だとしたら12歳半ということになる。
 歳のことを指折って考えていると、せつなくなる。
 ラズリは中途半端に頭が良くて、人間に対する観察力や生活習慣を守ることなどについては、私の小学校1年生時より上だ。
 この先も私はなんとかしてやるぞ。なんでもしてやるぞと思う。
 与える量はなるたけ控えめにしているが、人間の食べ物も少しだけ与える。その際、涎が垂れて床がベトベトになる。
 ……だからなのか、ここ1週間くらい前からリビングの床に小さな蟻を見つけることが増えてきた。
 今朝、ダイニングテーブル(幅2メートル、縦1.2メートル)の下に敷いているラグマットを風呂場で洗い、干している時間を利用して、家具を退けて掃除機を掛け、さらに薄くワックス掛けをした。蟻退治になるかどうかは甚だ疑問だが、やらないよりはましだろう、くらいの気持ちで。
 ずっと身体を動かしていると、やっぱ暑い。
 で、夕方、乾いたラグを取り込んで、珈琲とかりんとう3個くらいの休憩をした際、ラズリにかりんとう1個を与えた。
 で、床をちらっと見たら、涎が10滴くらい零れてた。
 掃除もワックス掛けも、なんの意味もなし(笑)。
4 12

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2020年06月>
日 月 火 水 木 金 土
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930