mixiユーザー(id:6486105)

2020年04月23日17:06

253 view

1字1円のWebライター、やってます

 一昨日の午後、元いた会社の同期にして同僚から電話があった。いまはフリーランスのエディターをやっているのかな(よくわからない)。
 ちょっと仕事を手伝ってくれないか、という主旨だった。仕事の内容を聞いている限り、つい「くだらねえ〜」と言いそうになったのだが、割とひとのいい私は「わかった。どういう内容のものか、メールで送ってくれ」と返し、電話を切ってからラズリの散歩に出かけた。
 夕ご飯の前にメールチェックをしたら、資料添付のメールが届いていた。
 驚いたのは、初期の癌が見つかりこれからどうしようかと思案中、という書き出しだった。断るつもりが、この1行でひっくり返った。
 私は極力会社の連中と付き合わない、という歪んだ性格だが、彼とは入社当時からそこそこに仲が良かった。私と性格が180度違うやつだから、単純に面白いと思ったのだった。東北大を出ているくらいだから馬鹿ではないのだが、お馬鹿を自認している私よりその度数が強くて、そこが愉快なのである。
 やむなく添付している資料を丹念に読んだ。
 で、夕食後、サンプル原稿を書いてみた。
 午後9時前、原稿添付のメールを書いて、「この原稿でOK!なら、一部、私が引き受けてもいいよ」と送信したら電話が掛かってきて、「頼む。1字1円くらいだけど(笑)」と彼は言う。そんなアホな、と思った。
 が、瞬時のうちに、彼の助けになるのなら金額の問題ではないことと、この先やらなきゃいけない難企画を(コロナウイルスの収束後に)進めるためのエクササイズだと考えて、やることにした。
 1字1円のネット系ライターがいることは知っている。出版のバブル期を知っている者としては気の毒になる。ちなみにいまから40年近く前にいた雑誌の編集部では、140字=1500円という編集部内規があって、それでも(社員の給料より)安いので、編集者はライター稿料を2割から5割多く支払っていた。
 昨日から原稿を書き始めた。私は手抜きが出来ないものだから、遅々として進まない。昨日一日で約千円稼いだ(笑)。今日はこの時間(午後5時)までで同じく千円分である。しかしお金のことより、締め切りまでに出来るかどうかのほうが重要で、ノーテンキに構えていられない。
 午後3時前にラズリと一緒に散歩へ。
 散歩コースに広い庭の一軒家があって、そこに住んでいるお婆さんが暖かい陽差しの日、庭に置かれた小さな丸テーブルに本を広げて読まれている様子をたびたび目にしていた。が、2年ほど前から彼女の姿を見かけなくなった。
 たぶん亡くなられたのだろう。
 今日、その家の前を通りがかったら、お婆さんが歩行補助器を使いながら庭を歩いていた。つい立ち止まってゆっくりと歩く様を見ていたら、お婆さんは私に気づいて軽く頭を下げた。
「お元気だったのですね。私はあなたがお庭で本を読まれている姿が好きで、いつも横目遣いで見てました」と言うと、「足が悪くなったのよ。ようやくこうしてリハビリができるまでになったの」と微笑んだ。
 5年も6年も前から知っているのに初めて言葉を交わした。そのことが嬉しくて、気分ががらっと変わった。
 帰り道、あちらこちらの家で咲いているツツジの写真を撮った。
 何にもない私だけど、こうして道々でツツジが咲いていて、それを愛でる気持ちが湧いたというだけでいいじゃないか、と思った。
15 10

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2020年04月>
日 月 火 水 木 金 土
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930