無理して一軒家を建てた若夫婦が生活費の足しに、と二階を間貸しするが癖のある間借り人に翻弄されてしまう、という山田洋次の監督デビュー作。
山田洋次の初監督作は喜劇なのだろうと思っていたが、喜劇的要素はあるものの至って真面目な人間ドラマだった。最初のクレジットで、原作:多岐川恭と出てきて、あれれミステリー小説が原作なのかよ、と少し驚いてしまった。謎の間借り人とその正体というところは確かにミステリーではある。
愉快に笑っておしまいという話ではなく、ちょっと苦い人生の話、というところが後年の山田洋次っぽいと言えば言えるかもしれないけど、まあ後付けだな。
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