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2019年07月22日23:39

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メスキータ

はじめましてのアーティストでした。


エッシャーが命懸けで守った男
メスキータ
@東京駅ステーションギャラリー

フォト



ポルトガル系ユダヤ人。
14歳で芸術アカデミーを受験しましたが失敗、
一旦は建築事務所で働きますが1885年に国立応用美術学校に学び国立教育大学で教員免許を取りました。
ハールレムの応用美術学校で教鞭をとったとき、教え子にいたのがだまし絵で有名なエッシャーです。
グラフィックアート協会の会長、国立資格芸術アカデミー教授を勤めましたが、ユダヤ人ゆえアウシュヴィッツで亡くなりました。

アンジェイ・ワイダ監督の映画『残像』のストゥシェミンスキを思い出します。
あの時代、いわゆる退廃芸術はナチスにより消え去る運命にありましたが
教え子等により密かに護られたものもあったのですね。


それにしても作品数が多いです。
殆どが版画作品でその数236。
全てが個人コレクションです。

幾何学的に単純化された動物たちも面白かったですが

やはり人物、それも木版の作品にオリジナリティが溢れていました。

個人的に1番好きだったのは《窓辺の裸婦》。
大きな黒い背景の窓から女性が半身を見せています。
髪の長い彼女は手を広げて窓枠におき、視線は斜め上。
この作品には刷られたあと裏返したバージョンもありますが理由は不明。
しかし左右逆転しただけで印象は変わるものですね。

その他
《緑色の服の女》というパステルもよかった。
頭は偏平で書き直したあとが見えますが
グレイの目、わずかに開かれた唇の優しい表情がいいですね。
ショップでクリアファイルになっていました。

最後の撮影コーナーもよかった。
フォト



8月18日まで。
http://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/201906_mesquita.html
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