学び舎はいつも遠かった、
たどり着くまでの春の嵐が、
砂の嵐になって、
向かってくる、
遅刻したくなくて、
必死にペダルをこいでも、
ちっとも前に進まない。
遅刻するかもしれない運命と、
逃れられない過酷な状況に、
涙した。
口の中には土が混じって、
ジャリッ、ジャリッと、
その苦さを伝えてくる。
苦労なんてしたくないって、
思った瞬間だった。
あれから
あれから34年、
あの日の僕に今の僕はなんていうんだろう。
「目標を追いかけるなら、
追い風ばかりじゃない、
悔しくても、理不尽でも
前を向け」。
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