山梨県立美術館で、新収蔵品展。
この一年間に寄贈された作品を展示している。全42点のうち、約半数は深澤幸雄の版画である。ほかに三枝雲岱が6点、のむら清六が三点など。
目を引いたのは、のむら清六の「曼珠沙華」で、画面からはみ出すような赤い花が印象的。ただ、額が不釣り合いで、作品を弱めている。
深澤幸雄は、昭和30年頃の暗い作風から、平成中期以降の吹っ切れたような明るい表現まで、多彩な作品がそろっている。
立体は1点で、雨宮弥太郎の雨畑硯だ。「抱月」と名付けられ、海の中にまん丸い陸地があるという造形。
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