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2019年02月14日21:12

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甲府商工会議所だより

「甲府商工会議所だより」2月号発刊。
こうふ開府500年に関する連載を数人で記しているが、石川の担当はこれで最後。
今年度は、4月に俳諧、6月に川柳と狂歌、10月に灯篭仏、11月に地誌・随筆・実録、1月号に学問と書いてきた。今月は、昨秋に出したパンフレット「甲斐善光寺の浮世絵」のダイジェスト。
ただ、奉納する絵馬の部分を表紙とした。というのも、この絵馬に描かれているのが、甲府商工会議所のすぐ近所だからだ(現在は、川が埋め立てられたり、暗渠になったりして見る影もないが)。
以下は、表紙解説の文章。

本浮世絵は本文で取り上げた、三枚続の「甲州善光寺境内之図」の左の一枚の一部である。アップにすることで、女性の額の生え際に髪が一本一本彫られている様子がわかる。他に、お歯黒や、半纏の括り猿の模様、地口行灯(絵馬の後方、やや遠景に三つ並んでいる)、絵馬に描かれている甲府の風景などもはっきり見える。絵馬の風景は、手前の橋が甲州街道にかかっていた「扇橋」で、現在の甲府商工会議所の数十メートル東に掛けられていた。絵はこの橋から北を眺めたもので、川の右は甲州街道と柳町、左の土手は勤番の屋敷地だ。この川は、西から東へ流れていた堀(濁川)と扇橋の下で合流していた。絵に描かれている部分は明治維新後に埋め立てられて桜町となり、濁川は暗渠となった。現在濁川は商工会議所の東(山梨中央銀行柳町支店脇)で地上に出て、南へと流れ、直角に曲がって東へ向かっている。
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