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2018年12月06日20:36

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12/2 カール・ラーション@損保ジャパン日本興亜美術館

SNSの事前告知で招待券を頂いたのが9月。夫も観たいというので一緒に行く機会を待っていたが諸々多忙で予定が合わず、とうとう会期終了月になってしまった。
スウェーデンの国民的画家だが私は名前を知らなかった。しかし、中産階級にとっての理想の家、理想の家族を作り上げた点と折からの北欧インテリアブームで、日本にも熱狂的ファンがいることを今回初めて知った。少し古い言い方だが、DIYやインテリアコーディネイト、ライフスタイルの「カリスマ的存在」か。いやいや、そんな小さい人でなく、副題にあるように「スウェーデンの暮らしを芸術に変えた画家」なのである。
19世紀末から、21世紀の今日まで続く北欧のライフスタイルを確立したのがカール・ラーション、正しくはカール&カーリンのラーション夫妻なのである。
何しろ、その精神とスタイルを脈々と受け継いだとして、最後にイケアが現在販売の製品を持って「ラーション的インテリア」を展示していたところでもわかる。ラーションを知らない私達でも知らず知らず取り入れている(取り入れたい)インテリアなのだ。
そこだけ撮影可 
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フォトフォト
https://www.sjnk-museum.org/program/current/5469.html
家族をモティーフにした温かい作品で知られるスウェーデンの国民的人気画家カール・ラーション(1853〜1919)。彼は昔ながらの伝統が残るダーラナ地方に「リッラ・ヒュットネース」と呼ばれる家を入手し、妻カーリンとともに理想の家へ改装していきました。その暮らしぶりを描いた画集は現代のスウェーデンのインテリアに深い影響を与え、各国でも翻訳出版されています。本展は、絵画をはじめ、夫妻がデザインした家具やカーリンのテキスタイルなど日本初公開を含む品々を展示し、世界を魅了したライフスタイルに迫ります。

第�吃堯� カール・ラーション(1953-1919)の画業
第1章  絵画・ 前期
第1章  絵画・ 後期
第2章  挿絵の仕事
第3章  版画〜家族の肖像
第4章  ラーションとジャポニスム
第�蕎蓮� ラーション家の暮らしとリッラ・ヒュットネース


ラーションがスウェーデンの田舎の家を手に入れ、理想の家へと改築改装した時代は、ミュシャが母国チェコで活躍、ホドラーもスイスで国民的画家となった時代。世界各地から印象派発祥の地パリへと画家が集まり、アール・ヌーヴォーが流行り、アーツ&クラフツ運動が盛んになった時代。ラーションの絵を見るとそれぞれに影響を受けていることを感じる。
印象派のように明るい色彩の油彩画(《白樺の木の下で》《庭のモチーフ》など)、大胆な構図はジャポニズムの影響、
《アザレアの花》フォト
スナップショットのような画面の切り取り方はドガ以降、
《ゆうべの灯りのまわりで》フォト
曲線が多い輪郭線の縁取りはミュシャ、ホドラーのよう、
《カーリンの命名日のお祝い》フォト
挿絵のモノクローム(《「シンゴアッラの物語」挿絵》)は象徴主義絵画風。

でも違うのはモチーフ。奥さんや子供たち。家族の日常の一コマを楽しく、愛らしく、優しく描いていて、これは唯一無二。
《明日はクリスマス・イヴ》フォト
《かくれんぼう》フォト
とりわけ子供達は可愛らしく生き生きとしていて、子供の絵で可愛すぎて感動したのはアンカー展以来かも。画集や本の表紙の絵を見たら、誰もが手に取りたくなる。
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もちろん、何年もかけて手を入れた理想的な部屋も人々を虜にしたに違いない。
《窓辺に置かれた花》フォト 
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《史跡巡りをする夫婦》は食堂の窓のステンドグラスのためのデザイン

そしてもう一つ、ラーションの「功績」は、娶ったカーリン・ラーションにこそあり。結婚したら女は良き妻母となる時代、王立美術学校生同士の恋愛でさえカールは結婚後カーリンに求めたのは筆を折ること。カーリンもそれに疑いもなく従順に従った模様。美術学校時代の絵はカールと同じくらい?それ以上に?上手なのに惜しい。でも、結婚後はアンティーク家具のリメイクから服のデザイン、インテリアで才能を発揮。カールもその才を認め、最高の妻で母であると絶賛していたようだ。
現在、カーリンはテキスタイルアート、子供服のデザイン、生活様式をスウェーデンに広めたアーティストとして研究されているとか。
アンティークの椅子にこんな楽しい色と刺繍を施してしまう。
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彼女がデザインし。自ら織ったタペストリーやテーブルクロスの柄は大胆、画期的、現代的で斬新なデザインが多く、びっくりする。
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服は当時ウエストを締め付けたものが主流だったけれど、子供をたくさん産んだ彼女は自分のためにゆったりしたドレスをデザインしたという。これもまた時代を先駆けていたね。帽子もすごくおしゃれでモダンだった。
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予想以上の興味深い展覧会でした。
最後にある収蔵品コーナーはいつも企画展に合わせた趣向になっているけれど、グランマ・モーゼスの刺繍作品がとても良かった。

12月24日まで



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